新宿・戸山公園
昨年11月に土曜スケッチの会で新宿・歌舞伎町から始まる旧蟹川跡のスケッチをした。
今回は久しぶりにその続き。
旧蟹川は明治通りと大久保通りを横切り、戸山公園を通り、
早稲田大学の近くを廻って神田川に向かう。
この日の戸山公園は時おり小雨で新緑がきれいだった。
ただ、緑一色の風景を描くのは私には大変だった。
旧蟹川はこの先で「箱根山」の麓を通る。
まだ学生だったころ登った「箱根山」は禿山で、頂上から新宿などのビル街が望まれたが、
いまはこんもりと緑に覆われている。
かって木造長屋だった都営戸山ハイツ住宅も高層化して40年になる。
戸山ハイツ生協に関わった昔、こんな緑の公園はなかったーなどと想い出しつつ。
写真、左手が箱根山ー標高45M.江戸時代に造られた人工山。
麓に小田原を模して茶屋、旅籠もあったという。
戦前、戦中は百人町などを含むこの一帯は陸軍の戸山ヶ原練兵場だった。
そのころの陸軍医学校跡に現在は国立国際医療センターがある。
20年ほど前に軍医学校跡地から100体を超える人骨が発見され、
”731部隊の犠牲者ではないか”と騒がれた。
蟹川の昔の姿を想像しつつ、この地の歴史を想った。
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