







『CDジャーナル』最新8月号の特集「フュージョン再考」はまあまあ面白かった。日頃、「フュージョンならオレのもの私のもの」を自負するご諸賢の玉稿があまりなかったことも。ほかではやはり、フュージョン発祥以前、たとえばマイルスやコルトレーンをちゃんと聴いてきた人の論旨がビシっと決まると、70年代生まれには到底太刀打ちできないものになるのを痛感。まあそもそも、戦前を学ばずに戦後政治だけ語りたがるような輩が多過ぎては、期待する方がおかしい一面もあるにはあるが。ただ、サッカーW杯決勝を見るうえで、ヨハン・クライフの開脚フライング・ボレーシュートが記憶にあるかないかで分かれた醍醐味の厚薄、これを思うとまた考えも違ってくる。ちなみに、年寄り扱いされようが何と言われようが、1968年放映開始の「三菱ダイヤモンド・サッカー」を初回から最後まで見続けた。最初のサッカー・ヒーローは、ボビー・チャールトンとジョージ・ベストだ。おっと話はそうではなくてフュージョンか。目下、以下の3社協同の「VAMフュージョン・キャンペーン」が真っ最中、とここで紹介して欲しいとのこと。僕にはほとんど仕事の出てこない会社ながら、内容が面白いので興味のある方は飛んでいってみて下さい。ビデオアーツ・ミュージック、アルスヴィータ、K-倶楽部。