あるはずのLPが家になくて、中古屋にあるというのも、何度か続くと悔しくなってくるが、ジェントル・ソウツのダイレクト・カット盤が525円、ヤマハがプロモーション用に作った非売品が630円、しかも、帯付き美品ジャケット入りとなれば、近所の居酒屋のお通し、熱燗二合、おしんこセットと一緒だわ、と、あらぬ換算をし始めたりもする。2枚の4面を通しで聴いて、ほぼ無傷なことが分かればなおのことで、一方、こういうのって、どなたがいかようにもてなしてきた盤なんだろう、とも。 それに比べ、ダイアナ・クラールの200g重量盤初LPと、アナログ・プロダクションからこれも初になる180gのエヴァンスには、海外便の梱包を開けるところから緊張の連続。結果は共に大当たりだったが、いよいよLP置き場を再検討しなければならない時が迫ってきた。それには何かに出て行ってもらう必要がある。買い出しの時は狩猟民族になって、家に帰ると日本的農耕民族に戻るわけだ。要るものを手に入れるより、要らないものを選別することの方がはるかに難しい。
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