京都岡崎公園の京都府立図書館前に、ゴットフリード・ワグネル の顕彰碑が立っている。日本の窯業の近代化に力を入れた。石炭窯の導入なんかそうですね。
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かつて京都にも舎密局(せいみきょく)がありました。 広辞苑によれば、「舎密とは江戸後期から明治初期にかけての 化学の呼称」となっています。 舎密と云う言葉はオランダ語の「chemie」の発音を漢字で表記したものだとか、 江戸後期の文政十一年(1828)に宇田川榕庵と云う人物が用いたと云います。 京都舎密局では何を所管していたのかが気になるところですが、そこでは 理化学研究、石鹸製造、そして氷砂糖、飲料水の製造などを行っていた そうです。 「里没那垤」、「依剥加良私酒」、「公膳本酒」、変換間違いした文字の 羅列のようですが、さてこの三つ、何だか判るでしょうか? 「里没那垤」は”レモナーデ”、そうレモネードです。 「依剥加良私酒」は”イホカラス”酒、これは今のビールです。 「公膳本酒」は”コウゼンポン”酒、なんとラムネのことです。 ラムネに酒と云う字があてがわれるところにも、当時のその物珍しさの 思いが伝わるようです。 京都近代化の一端を担った舎密局ですが、そこで忘れてはならないのが、 ゴットフリートワグネルと云う人物。 ワグネルは有田、伊万里焼きでの発色技術の伝授などの功績でも知られて いるようです。京都では三年間講師として西洋の科学技術を教えたと云い ます。 |
ワグネルが伝えた技術は石版印刷、 ガラス、陶磁器、七宝焼、石鹸、清涼 飲料の製造、合金、旋盤、電気メッキ、 理化学機器の製造、など多岐にわたり 京都近代化の功績は多大な人物です。 特に島津源蔵はワグネルに大きな影響を 受け、理化学機器への関心を深めていく ことになります。その後の島津は今に 伝わる島津製作所につながります。 その歴史を展示するのは二条木屋町に ある島津創業記念資料館です。 | |
そこにはワグネルが島津源蔵に贈ったと される足踏み式の旋盤なども展示 されています。 そのワグネルを顕彰する碑が平安神宮 近くの公園にあります。 平安神宮の巨大な鳥居を抜けて二条通の 交差点南西角の交番裏の小さな公園に それはあります。京都市が設置した 高さ4m、幅10mと云う巨大な顕彰碑 です。その大きさからも、いかに京都 への貢献度が大きかったかを物語って います。 平安神宮を訪ねる機会があれば、 ちょっと寄り道して、その大きさを 実感してみて下さい。 |
」http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/waguneru.htmlから引用
参考
https://www.kyototuu.jp/Tradition/KougeiHumanGottfriedWagener.html