窯元日記復活

「色絵牡丹文図水指」 東京国立博物館蔵

「色絵牡丹文図水指」 東京国立博物館蔵 1口 仁清 高13.6 底10.0 江戸時代 17世紀 重要文化財 それぞれのサイトで寸法が違うので注意が必要ですね。

解説→「江戸時代のはじめ17世紀前半,京都洛西仁和寺の門前で御室窯を開いた野々村仁清は,瀬戸で学んだ轆轤の技に,色絵の技法を加え,王朝趣味も加えて典雅で優美な世界を作り上げた。この作は珍しく中国的な窓絵の構図を取りながら,仁清独特の入念な色絵が作り出した牡丹絵を描いて和様の趣をもたらす。華麗にして繊細さを兼供えた仁清色絵の代表作である。昭憲皇太后よりの寄贈品。」(写真の一部も東博HPから)

文化遺産オンライン→「東京都 江戸
肩に稜をつけた棗形をなす轆轤成形の水指で仁清が創出した独特の器形である。器表には腰まで細かい貫入のある、なめらかな半失透の白釉を掛けて下地とし、そこに金・銀・赤・緑・黒…
高13.7  口径10.0  底径10.0  (㎝)
1口
東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
重文指定年月日:19930610
国宝指定年月日:
登録年月日:
独立行政法人国立文化財機構
国宝・重要文化財(美術品)
優美な姿に仁清の色絵技法が存分に発揮され、華やかで洗練された趣が横溢しており、仁清の色絵水指を代表する優品として重要である。丸亀藩京極家伝来。」

e国宝から→「重要文化財

指定名称:色絵牡丹図水指
野々村仁清
ののむらにんせい
1口
高13.6口径15.6底径9.9
江戸時代・17世紀
昭憲皇太后御下賜
東京国立博物館
G-303
棗形(なつめがた)の胴を明確に4面に区切る。その画面に牡丹の絵を描く。牡丹は赤で縁取った銀彩と金で縁取った赤彩としながら、葉は輪郭を取らずに緑彩のみで表わしている。華やかな色彩の中で仁清は伊万里が捨て去った銀彩を実に効果的に使う。この水指も牡丹、格子にある。そしてこの水指の見所のひとつである躍動感あふれる波濤を描くのも銀彩である。」http://www.emuseum.jp/detail/100521/000/000?d_lang=ja

「日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
生没年未詳。江戸初期(17世紀後半)の京焼の名工。丹波(たんば)国(京都府)野々村の出身と伝えられ、本名は清右衛門(せいえもん)。早くから京都粟田口(あわたぐち)で修業し、ついで瀬戸に赴き茶陶を学んだ。帰洛(きらく)後、茶人金森宗和(かなもりそうわ)の推挙で洛西の御室(おむろ)仁和寺(にんなじ)門前に開窯。門跡から仁和寺の仁と清右衛門の清をとった仁清の号を賜り、以後これを銘印とした。
 仁清の名は慶安(けいあん)2年(1649)の文献に初出する。作品のほとんどが茶器や懐石道具で、当時すでに時流は、従来の「わびさび」から「きれいさび」にかなう華美な茶風に移行し始めていたため、みごとにこの傾向をとらえ、すでに京で試みられていた色絵上絵付(うわえつけ)法を習得し、新様式の頂点にたつ陶工として絶大な声価を得た。その指導者として宗和の存在は大きく、もっぱら宗和好みの「きれいさび」の美意識に基づく茶陶が焼かれた。1656年(明暦2)宗和が没するまでには色絵法を大成し、以後1660年代~70年代が全盛期と推測される。仁清の作陶を代表する色絵陶磁の多くはこの時期の焼造とみられ、梅月・藤(ふじ)・吉野山・若松・芥子(けし)などの茶壺(つぼ)、梅・牡丹(ぼたん)・菊水などの水指(みずさし)、雉子(きじ)や法螺貝(ほらがい)の香炉などが著名で、国宝、重要文化財の指定も多い。茶人や宮方の需要にちなんで形や文様に堂上趣味の意匠の著しいのも仁清作品の特色といえる。
 1694年(元禄7)までには2代清右衛門が家督を継いでいるが、その力量は初代にはるか及ばず、御室焼とも称された仁清窯も一挙に凋落(ちょうらく)したと考えられる。したがって遺品には2代目の作品もあるはずであるが、その弁別は不詳。作品は量産品と一品制作とを区別したものと思われ、現存する「仁清」の捺印(なついん)のある遺品のほとんどは一品制作であり、類型的なものの大半が消失していることが、窯址(ようし)出土の陶片と伝世品との比較から判じられる。[矢部良明]
『河原正彦編『日本陶磁全集 27 仁清』(1976・中央公論社) ▽満岡忠成編『世界陶磁全集 6 江戸(1)』(1975・小学館)』
                 
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)」

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「陶磁器研究」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事