窯元日記復活

奈良博三昧「重文 釣燈籠 」

奈良博三昧「重文 釣燈籠 」1個
鉄製 鍛造 透彫
高40.7  【台帳】総高(宝珠頂まで)38.6cm 笠部長径36.1~37.5cm 火袋部総高23.5~23.8cm 火袋一辺幅12.2cm 脚部長径26.0~26.3cm
工芸
室町時代 16世紀
永禄7 1564 

会津如法寺(福島)伝来
欄間部刻銘「奥州會津稲河之庄如法寺之御堂之金」「燈爐之竒進大旦那鍛冶渡邊孫兵衛」、「長吉作内□取持猪野弥五良房宗金之」、「旦那永禄七年甲子五月十七日奉懸之也」、「當住寺頼真之御代鍍旦那長治太良衛門通〓」、宝珠部刻銘「奉執金剛神大槻形部少輔与定」
渡邊孫兵衛、猪野弥五良房宗、頼真、長治太良衛門通■、大槻形部少輔与定
鉄釣燈籠 永禄七年五月十七日の刻銘がある






奈良博収蔵品データーベースから「鉄製鍛造で、笠、火袋(ひぶくろ)、脚部より成り、火袋に細緻な透彫(すかしぼり)が施された六角形釣燈籠。笠は中央に鎬(しのぎ)を立てた六枚の葛葉形の板を寄せ合わせて作り、合わせ目には猪目(いのめ)を透かしている。軒先は花先形に作り出し、先端にかけてゆったりとした照(て)り起(む)くりの曲線が悠揚としている。六角形の火袋は、対抗する二面を左片開きとし、霰文(あられもん)と斜格子または網目の文様を組み合わせた透彫とする。残りの四面には、それぞれ菊に籬(まがき)、松に竹、梅樹と桜樹にカタバミ、橘樹に澤潟(おもだか)などの組合せで、多彩な文様を彫り透かしている。また、欄間(らんま)には三尊種子、花文と州浜文などを一つずつ透彫りにし、間に「奥州会津稲河之庄如法寺之御堂之金」「燈爐之寄進大旦那鍛冶渡邊孫兵衛」「長吉作内□取持猪野弥五良房宗金之」「旦那永禄七年甲子五月十七日奉懸之也」「當住寺頼真之御代鍍旦那長治太良衛門通□(両)」という刻銘を施す。さらに笠の頂点に据えられた宝珠形鈕にも刻線で「奉執金剛神大槻刑部少輔与定」と記されており、寄進の由緒を知ることができる。

(伊東哲夫)
平成十二年度国立博物館・美術館巡回展 信仰と美術, 2000, p.59 」

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