窯元日記復活

奈良博三昧「国宝 日本書紀巻第十巻残欠」

奈良博三昧「国宝日本書紀 巻第十巻残欠」前期展示なので終わっています。
1巻
紙本 墨書 巻子
縦28.0 長566.0(候補表紙等を含む)

平安時代 9世紀 
現存最古の写本。応神天皇記。裏には空海詩文集「性霊集」の写本12世紀
指定は昭和26年。むかしから奈良博にあった記憶は無い。1999年発行の「奈良博蔵品目録 追録」にあるようなので、その前にコレクションになったのかな。



奈良博収蔵品データーベースから「神代から持統天皇の時代までの出来事を編年体(へんねんたい)で記す『日本書紀』は、中国で歴代王朝ごとに作成されていた正史(せいし)にならい、わが国で最初に編纂された国史である。その編纂の端緒は天武天皇の時代(在位六七二~六八六)にあり、約四十年にわたって断続的に続けられた後、最終的には舎人親王(とねりしんのう)等を中心にまとめ上げられ、元正天皇の養老四年(七二〇)五月に完成し、「紀三十巻」と「系図一巻」が奏上された(「系図一巻」は現存しない)。本品は、三十巻のうち巻第十の応神天皇紀の部分で、首尾各一紙を欠くものの九紙が残り、応神天皇二年から四十一年までの記事がある。その中には、王仁(わに)(『古事記』では「和迩吉師(わにきし)」と表記)の百済(くだら)からの来日に関わる記事も含まれる。『日本書紀』は完成当初から歴史書として重視され、平安時代にはしばしば講義(日本紀講筵(にほんぎこうえん))が実施された。そのため平安時代に遡る古写本も少なからず現存するが、本品が最古の写本であり、四天王寺(大阪市蔵)の『日本書紀』巻第一断簡(二葉)等と僚巻になる。なお、本品の紙背は『性霊集(しょうりょうしゅう)』の平安時代後期の写本で、序の途中から巻第二の途中までを収める。

(野尻忠)
古事記の歩んできた道―古事記撰録一三〇〇年―, 2012, p.8 (一部改変) 」

https://www.narahaku.go.jp/collection/1190-0.html


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