奈良国立博物館『特別展 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ展』を拝見しました。まさに、花粉症の最悪状態でしたが、十一面さんをたっぷり1時間眺めていました。ガラスケースが無いので何度も周りを回らせていただきました。指先がきれいですね。お顔も優しい・・。衣文が美しい・・。参考出品の『覚 聖林寺蔵』には慶応4年(明治元年)には神仏分離令が出された後すぐに大神神社内の大御輪寺から預かった事が書かれているんですが、お前立もあったんですね。この覚は奈良博の出品目録にも無いので急に決まったんでしょうか。岡倉天心らが、聖林寺に調査しているときの狩野芳崖のスケッチや古写真が図録に載っているけど展示してもいいんじゃないかな?それと図録にある元禄元年の『三輪山神宮大御輪寺記』やそこに書かれている『奈良 玄賓庵蔵 不動明王坐像』も展示が無かったのは残念・・。


