大和文華館『特別企画展 中国青花と染付磁器 ―京都の鹿背山(かせやま)焼―展』を拝見。木津川市の鹿背山焼が公の美術館で紹介されたのは(地元の山城資料館は別にして)初めてなんじゃ無いかと思います。中国の明末清初の陶磁器特に祥瑞(しょんずい)写しがよく出来ていますね。近くでしたので赤膚焼とも関係があります。4月4日まで。昨日は講演会も拝聴。
図録あり 33p
館のHPから→「白地に青い文様が鮮やかに映える中国の青花磁器は、世界各地で愛好されて輸出され、また製陶や文化にまで大きな影響を及ぼしました。日本においても、江戸時代初めに青花を手本にして染付が誕生し、江戸時代後期には京都でも磁器や中国陶磁の写しが作られるようになります。江戸時代後期に京都を中心に活躍した陶工である青木木米(1767-1833)は中国磁器写しに秀で、古染付や祥瑞を巧みに写した作品を数多く残し、さらに木米特有の清涼感溢れる造形を生み出しています。また永楽保全(1795-1854)も祥瑞などの中国陶磁写しを精力的に行いました。
京都府木津川市鹿背山では、江戸時代後期から明治時代にかけて、中国・明~清時代の青花を写し、精緻な文様が描かれた質の高い磁器として鹿背山焼が焼造されました。本展覧会では、当館が所蔵する鹿背山焼「染付花鳥山水文水指」や中国陶磁、日本の染付磁器とともに、西念寺や海住山寺、木津川市教育委員会、京都国立博物館などが所蔵する鹿背山焼を特別出陳し、中国の青花の日本での受容と染付の展開を探ります。」