赤穗市立美術工芸館田淵記念館「令和3年度特別展 大嶋黄谷生誕200年記念展」を拝見しました。この美術工芸館は15年ほど前に伺って以来です。今回の展示も田淵家の伝わっていた常設の展示の後、赤穗が誇る特別展「陶工大嶋黄谷(1821~1904)」の世界。
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1、活花師範「松聲斎宗丹」
2,鋳物師「藤原直吉」
3.陶技の「作根弁次郎」
4,陶工「梅花園黄谷」
5,雲華焼の作品
大嶋黄谷の雲火焼と雲華焼は時代は異なりますが、作品はよく似ている。
この中で、雲華焼は薄茶色に雲状の文様のある光沢の焼物で、室町時代には「南都土風呂師」が陶芸集団で西ノ京付近で活動していて、代表的な人物が上田宗品(?~1778)。そして木津川市梅谷に移転している。別の集団は堺から京に移って現在の千家十職の一つ永楽家。
堺市出土の陶片はじめ、郡山出土そして完品・・。
雲華焼がこれだけ並ぶのは初めてでしょうね。奈良では関心もたれないのが残念です。まだこの時期に「宗品」印を押しているのは陶芸作品としては珍しい。
図録はまだ出来ていないようで待ってます。
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令和4年1月10日まで。
赤穂まで行ったんですが・・赤穂城も行っていないし牡蠣も食べていない・・・。