私は、バリバリのスポーツマンだったし、コロナが流行するまでは、スポーツジムや自宅で筋トレをガシガシやっていた。
手の大きさは男の平均よりも少し大きいくらい。
ネットの記事、雑誌の特集では、テイラーのギターは、弾きやすいという。ネックは細目で弦高は低めで初心者にも問題ない。と書いてあるのが多い。
なのに、モーリス F-020からでは、むしろ弾きにくい。と思い続けていた。でも世の中の人が皆、そういっているんだから、これで弾けないと
ダメなんだ。と言い聞かせた。
上手な人の手の形をまねしてコードを押さえる。そしたら音が出る。でも指が痛い。テイラーのギターの弦は案外太いのかなー。とか思う。
でも弦を細くしたら音が変わるだろう。と思うとこのまま頑張りたい。
粉雪を弾くと、サビのところで左手の握力がなくなるくらい疲れてくる。
うーん。新品だけど、弦高が関係あるのかも。と思い始める。
自分が下手なのに他人のせいにするような気分で具合が悪いが、まずは計測してみることに。
ダダリオ社製の定規を購入。ネットのポイントがたまっていたので実質無料で手に入った。
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照明の位置が悪くて写メではわかりにくいが、12フレット6弦で3.0mmある。
そこで、ネットで調べる。テイラーのウェブサイトには、標準の弦高は書いていない。
ある人のブログでは、マーチンは2.7くらいと書いてあるが、またある人のブログでは、2.7では少し高めで、2.5が標準ともある。
新品のマーチン、ギブソン、テイラーの計測の平均は2.4というブログもある。
もう何が何だかわからないが、3.0では高いようだ。
じゃあ何が原因で高いのか。私はギター初心者につき、あまりわからないが、ネックの角度 ネックの反り 前面の板の浮き上がりあたりが原因になるらしい。
まだ新品だし、自宅の部屋の湿度はそんなに悪くない。なので、板の浮き上がりは考えにくい。ネックの反りも考えにくいんじゃないだろうか。とも思う。
そこで、ネックの反りの基準を調べてみる。
少し順反りがいいそうだ。その少し順反りの目安を調べてみると、これまたいろいろある。
1フレットと13フレットを押さえて、6フレットの状態を見る。という方法をまねしてみる。
この時、6フレットの隙間の丁度良い間隔があるらしいが、これまたブログによって異なる。
ハガキ一枚が入るくらい
名刺一枚が入るか入らないくらい
6フレットのところで弦を上から押して、コツコツ音が鳴ればOK
そこで、今度はハガキと名刺の厚さを調べてみると 0.2mmくらいらしい。
入るか入らないくらい。という表現は0.2mm以下ということになるが、そうするとやはり、押さえてコツコツなればいい。というのもわかる。
今回私のテイラーは、名刺が余裕で入る、なので、楽に0.2mmを越えているようだ。
じゃあ、ネックは少し順反りだとする。
「コツコツなる範囲で順反りを直そう」
「その時の、12フレット6弦の弦高を見て、販売店に相談するか決めよう。」
そこで、また、残ったポイントで、テイラー純正のレンチを購入。
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案外高価なんだよね。というか最初から付属品にしてほしい。
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ここのネジをとるが、かなり緩くとまっているので簡単に外せる。案外長いネジだった。
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ここにさっきのレンチを突っ込んで調整するらしいね。
回す方向は時計回りらしい。これまたブログによって、弦を緩める。とか、緩める必要はないとか、まちまち。
一応半音程度緩めてから。
最初、15度回す。
そして再チューニング。
うーん。弦高変わらん。
次に 弦は緩めずに45度回す。
そしてチューニングするとやはり少し変わっている。音が高くなっていた。
そして弦高をチェック。2.7mmくらいになった。
そして、反りのチェックをすると、まだ名刺は入る。
あと、15~20度くらい回す。
弦高チェック。2.5~2.6mmくらい。
反りのチェック。カチカチなる程度の隙間で、名刺はギリギリ入るが正直無理やりかな。という感覚になる。
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今日はこれくらいで終わりにしよう。一日たったらまた弦高が変わっているかもしれないし。
さっそくコードを押さええてみると。
おおおおおおおー。全く別物のギターになった。Fコードは、今まで力んで握っていたのに力が必要ない。Bmも同様。
どのコードも無理なくおさえることができて、コードチェンジが楽になった。
そこで曲(粉雪やヒロイン)のコードチェンジでもたついていたところを試すと、楽しいくらい指が動く。
弦のビビりは全くない。
音は、まとまった音になった。
調整前は、音はボワボワ響く感じでふくよかさがあったが、今回は、音がまとまって綺麗に聞こえる感じ。
ううーん。これでしばらくやってみよう。今後の練習は楽しくなりそうだ。
今までの弦高での練習は、大リーガー養成ギプスの様だったなー。ある意味、あの弾きにくさで練習をしたから、コードの押さえ方がうまくなったのかもしれない。
わずか1mmにも満たない弦高調整が、全く別物のギターになるなんて、かなりの驚き。そして、私にとっての初代機のモーリスよりも握りやすい印象になった。
あとは湿度管理とか気を付けていこう。
毎日弦高をチェックしてみよう。