さぽーと・けあぺん(就労継続支援B型事業所 兵庫県丹波篠山市)

地域の方々と関わりながら、障がい者の方々と一緒に働き事業所を楽しみながら育てて行く日々のお話しブログです。

ぽっかりと。

2019-07-09 09:11:58 | 障がい者、介護
先週末、緩和ケア病棟で仲良くなった女の子のお母さんからメールをいただきました。
女の子がご両親とお兄さんの深い愛情に包まれて旅立たれました。
まだ若く重度の障がいがあるとても笑顔が可愛い方でした。
よくその女の子がおとうさんと車椅子で散歩されていて、
ご挨拶をすると手をあげて応えてくれました。
おかあさんも献身的でお会いする度に明るく私達と接して下さり、
私達の母も随分励まされました。
短い期間なのに、ずっと前から仲良しだったような身近な存在になっていました。

旅立ちが近づいた時に私達もお部屋に伺いました。
おとうさんから女の子の人生のお話しを聞き、手をつながせていただきながら。
不思議なご縁を繋いでくれた事に感謝しました。

病棟のスタッフさん達も皆さんそれぞれの思いを抱きつつお見送りされたと思います。
緩和ケア病棟のスタッフさん達は、病を診るのではなく、人や家族を診て下さっているのだなと思いました。
繰り返す別れを乗り越えて、寄り添ってくれています。
私達の母も本当に心が寄り添ったケアをしていただいている事をいつも感じています。

母は、女の子の事を自分の事のようにいつも気にかけて応援していました。
旅立ちの事をどう伝えるか迷いました。
昨日外出先で伝えると女の子といつも自分を明るく励ましてくれたお母さんの事を思い泣いていました。

女の子のお母さんからのメールに私達の母が心安らかに過ごされるようにと
温かいメッセージを書いて下さっていました。
病院に行く度にもう病棟でお会いできないんだと思うと
心にぽっかりと淋しい気持ちでいっぱいです。