The Notebook Of Things I Don’t Know About

日々遭遇した出来事について、あれこれ考え、想像してみる。
ユーモアを添えて...。

人間は言葉の奴隷

2008年08月24日 15時55分51秒 | 
 人間はなぜ、言語を習得するに至ったのか?

 動物の中では、コミュニケーションをとるためにシグナル(信号)を使うことがあるけれど、人間のように文法を駆使した言語を使いコミュニケートするものはいない。
 
 言語能力というのは人間だけが特別に編み出した能力のひとつ。この能力を習得したことによって、人間はコミュニケーションをするだけでなく、物事を抽象化して考えることができるようになった。

 抽象的な考え方ができればできるほど、〝汎化〟が得意になり、〝汎化〟によってルールを知れば、新しい状況・環境になっても応用が利く。人間が他の動物に比べて、著しく応用力が高いのは、抽象的な思考ができるからだろう。
 
 意識とか心というのは多くの場合、言葉によって生まれている。意識や心は言語がつくり上げた幽霊、つまり〝抽象〟そのもの。とどのつまり、意識とか心は〝汎化〟の手助けをしている。「言葉→心→汎化」。

 人には心がある<理由>はきっと言葉があるからだろう。人に心がある<目的>は汎化するためなんだろうが、その〝心〟を活用し抽象的な思考をし、周囲の環境から基底ルールを抽出して、未来に向けて蓄えて、応用して、環境に適応している。

 いろいろと面白いトピックをわかりやすく大胆に解説されていて、非常に面白く読めた。進化論的に見てなぜ人間が言葉を習得するに至ったのか?何れ調べてみよう。


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