ロバート・キンベルさんと佐渡裕さんの対談番組。キンベルさんに指揮者の仕事を説明するのに、建設工事の現場監督に例えて、説明をしていた。詳しくは覚えていないけれど、確かこんな感じ。
『楽譜が設計図、各楽器の演奏者がいろいろな工事の職人、職人とコミュニケーションを取り、設計図を基に建物を完成させる。』
うん、うまい、例えだなぁと思う。
僕は現場監督だから、現場監督の良いところ、悪いところ、面白いところや問題だなぁと感じるところ、当然分かっているつもり(ただし、まだまだ監督として完璧ではない)。監督と指揮者の仕事が相似ということは、クラシック指揮者の思うところと、僕らが思うところは案外似ているのかもしれない。そう思うと、クラッシクの指揮者に親近感を覚える。
作り出すものは指揮者は音楽、現場監督は建物とモノは違う。しかし、そこにかける情熱に、優劣もなければ良悪もない。
情熱は英語で〝passion〟。情熱という意味と同時に〝受難〟という意味もある。音楽を作り出すときにかける情熱に比例し、良い音楽を生み出すときの苦しみ〝受難〟もきっと大きくなる。これは僕らも同じ。建築途中の苦しみが大きければ大きいほど、出来上がった時の、こみ上げてくる感情も大きくなる。そう、ちょうどこのCMの主人公の最後のセリフと同じなんだと思う。
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