筑紫さんの最後のメッセージである 『若き友人たちへ -筑紫哲也ラストメッセージ』 を読んだ。最初から最後まで、あのNEWS23の司会のときと同じような、我々に語りかけている、そんなことを思いながら読んだ。『・・・であります。しかし一方では・・・。』 NEWS23のコーナー『多事争論』において、社会の出来事に対し必ず少数派の意見、弱者の意見を入れながら自分の意見を述べていた様子が思い起こされる。 . . . 本文を読む
表題はダグラス・ラミス先生と辻信一先生の対話本のタイトル。
昨年末から、アメリカに端を発した金融危機。経済の建て直しがいろいろな場面でマスコミで報道されている。今国会での重要審議のうちのひとつとして金融危機対策であることは周知の事実だ。
権力者が人々を効率的に支配し、管理するためにしばしば「危機」と「恐怖」を使用する。
我々の生活の隅々まで浸透している「システム」の危機であるから、何と . . . 本文を読む
色々な芸術や科学に対する敷居が、僕の子供の頃に比べて低くなっている気がする。その理由の一つに、マスメディアが購読数や視聴率を増やそうとするばかりに、芸術や科学、そのものが持つ、〝ある種、人を寄せつけない〟雰囲気を壊してしまっているからだ。
理系に進む学生がどんどん少なくなっているのも、このあたりに問題があるのかも...。ハイカルチャー、ハイサイエンスに対する敬意や理解が今の日本の社会は明らかに少なくなった気がしてならない。それと同時に、経済活動に対するビジョンやフィロソフィーは、もはや、口に出すことも憚れるようになってしまった感がある。 . . . 本文を読む
「言葉」というのは非常に厄介で、今の例は自由連想だったけれども、私たちが普通に考えたり、物事を想像したり判断したりすることは、多くの場合、言葉に依存している。チョムスキー曰く、「言語を知れば、その国や社会の構造体系を知ることができる」なんてことまで言った。そのくらい人間は言葉の奴隷なんだ。(進化しすぎた脳 池谷祐二著) . . . 本文を読む
日本の戦後の奇跡的な経済成長の裏にはこんな言葉が戦略としてあったのだ。大量生産と大量消費を促す為の言葉...『戦略十訓』(by 電通PRセンター) 環境問題について数多くの議論がこの日本でも行われている。この十訓自体エコとは正反対の精神を持っているが、今日、とても聞こえがよく、とても気持ちのいい言葉、『エコロジー』『ロハス』『チームマイナスなんとか』の影に隠れ、『戦略十訓』の持ち合わせるその本性は普通の人には見えにくくなっている...。(みんな、だまされるな!!) . . . 本文を読む
アニリール・セルカンの『タイムマシン』
息子(8歳)に読み聞かせ中。本当はがんばって自分で読んでくれると良いのだけれど。
この本を1人で読んでいると、子供の頃、事典とにらめっこしていたときの事を思い出して目頭が熱くなる。 . . . 本文を読む
①リバタリアン宣言 (朝日新書 32) (新書)
蔵 研也 (著)
リバタリアニズム。ちょっと前にTVで小耳にしたので手にしてみた。一気に通読したのだけれども、なんか文章も主張も硬いというか、この考え方を率先した人物自体、もし僕の周りにいたとしても何かその人って、生物的な生き生きした感じが感じられず、結構ギスギスした雰囲気というか居心地の悪い人じゃないという感情をもった。(そういう感じ . . . 本文を読む
ノーベル賞をとった学説でさえ、時代と共に古くなり、新しい考え方と入れ替わっていく。『科学は常に近似だ』とファインマンは言う。本質的に科学的とはどういうことか?ノーベル賞をとった学説も永遠に完璧というわけではない...。子供に物を教えてあげるときはいろいろと注意が必要だなぁ。 . . . 本文を読む
軽軽しい賛辞の言葉は遥かに霞んでしまうそんな人物、ファインマンさん。この本を読みながら、実に彼が今もなお生きている感覚に襲われる。この本は絶版らしい。たまたま図書館で見つけて読んだ。『チャレンジャー』と『死ぬこと』の章では目に涙をためながら読んだ。こんなかっこよく生きていくことは僕には出来ないよ。ファインマンさん。
しがらみと利害関係に気を使いっ放しの僕、たまに気が滅入る時も有る。そんなとき . . . 本文を読む