男心と秋の空の意味は、秋の天候が変わりやすいように男心も変わりやすいということである。友人に話したら、えっ、女心と秋の空じゃないの?ネットで調べると、江戸時代までは”男心と秋の空”で、最近というか戦後は”女心と秋の空”のようである。だから、正解は”女心と秋の空”なんだろう。それ以外にも、男心と秋の空は一夜に七度変わる、夫の心と川の瀬は一夜に変わる などがある。
昔というか、古い時代では子供が誰の子かわからないケースが多かったせいか、(男性が夜に女性を訪ねるという時代)女性による識別が一般化していたようだ。所謂、夜這いである。男が女の寝床に忍び寄ることであるが、現代ではどうだろう?そんな悠長なことをする者はいないだろうし、そんなことがバレたらお縄頂戴である。
明治天皇は5人の側室、1万円札の渋沢栄一は3人の妾が居たといわれているが、お金のない庶民は女房殿をもらうにも大変な時代だったようだ。故に、女性優位となって”女心と秋の空”になるべくしてなったのだろう。しかし、今や結婚願望は廃(スタ)れてしまい、結婚しない者や結婚しても子供をもうけない家庭が少しづつ増えている。かくして8割社会は否応なしに進行し、その行く末は”女心と秋の空”のように変わりやすいだろう。