京都府の人口は252万4463人(R6/8/1)である。そこに訪れた観光客は7518万人(2023年)という。ほぼ30倍の数である。観光消費額は1兆6578憶円だった。一人当たり2万2千円である。莫大なお金が観光客から落とされている。さぞや京都は潤っているだろうと思われるが、傍目で見るように潤っているとは不思議と思えない。(京都市は昨年まで財政再生団体=倒産寸前だった)
確かに京都市内は、空き地があれば高層ビルが直ぐに建ち始めて古都の面影すら置き去りになっている。その建設費たるや目を丸くするほど膨大な額であろう。まわりまわってそういった建設費に消えていってしまっているのでは?と勘繰りたくなる。だったら観光客を規制したら?という訳にはいかない。観光客を当てにしている人からすれば死活問題になるからだ。
安易すぎる観光国への政策変更は、なんとも痛し痒しである。旦那の給与が下がり続けて、仕方なく家族がパートに手を染めるということだろうが、この京都の失敗例が日本全体に覆いかぶさっているように思えてならない。京都市は節約を徹底して22年振りになんとか収支均衡を達成したが、日本政府はまだまだ余裕があるとみえて財政の大盤振る舞いに余念がない。不思議な東洋の国である。