朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

言葉の責任

2021-12-01 00:44:45 | 子育てのこと

お久しぶりに息子の担任の先生から電話がかかってきました

息子の学校生活もここしばらくは落ち着いていたのに“あぁ…今度は何事!?”と受話器を持つ手がじんわり汗ばみます。

主な内容は2件。

1つ目は相変わらず片付けができていないようで「机の上の学習道具を片付けてから帰りなさいと伝えたのですが、(机の中やロッカーではなく)ただ椅子の上に移動して帰っちゃったみたいです。明日の朝もう一度指導いたしますので…」

あああああΣ( ̄ロ ̄lll)何やってるのよ!!まったくもう!!

「毎度毎度すみません…私の方からもよくいって聞かせます

担任の先生は息子がADHDであることを知っています。

「(片づけについて)長い目で見ていきましょう」と先生。

もうひとつの報告が困ったものでした。

息子は近々学校行事でお金を持って出かけます。

今日ホームルームでそれについての説明をしたそうです。

先生が「お金は必ずお財布に入れて持ってきてください。」と説明した時、息子が大きな声で

「うちのお母さんが“お金をもたせない”って言ってたーーーー!!」と話したそうです。

先生曰く「おそらく“みんなと違うオレ”的な発想で目立ちたくて言ったんだと思います。」

私もそうだと思いました。悪ふざけ。受け狙い。そんな類いでしょう。

私は先生にそう伝えました。

「学校行事でお金を持っていくことも知っていますし、その学校行事で“楽しい思い出ができるといいね”と家庭で話しています。“無駄遣いするんじゃないよ”とか“ガチャガチャするんじゃないよ”とかマイナスな言葉がけは一切していません。ただただ“楽しみだね”と話していました。」

先生と話していてなんだか悲しくなってきました。

悪ふざけ、受け狙いとはいえ、なんでそんな嘘をつくのか。

マイナスな言葉掛けなんて一切してないのに。

「学校行事楽しみだね」って共感していたのにな…

先日息子の学年で小さな発表会があり、学校側の配慮で見学に行くことがありました。

人前で何かを発表するのが“はずかしい”と感じる息子。そのはずかしい気持ちが変な方向に走っちゃってますます負のスパイラルを起こしちゃう息子。

でもその発表会ではしっかりとやりとげることができて、家でも褒めちぎりました。

先生も「この間の発表会ではしっかりした姿を見せてくれたんですけどね…」と、今回の息子の“嘘”が残念だったと感じたそうです。

先生との電話が終わり、別室にいた息子を呼びました。

「先生から電話があったよ。」と伝えると顔色が暗くなりはじめる息子。(学校から電話=よくない連絡と思っているので)

「学校行事でお金を持って行く説明があったでしょ?その時あなた何て言ったか覚えてる?」

「・・・」

「何て言ったの?」

「お母さんがお金をもたせない…って言った。」

「どうしてそんな嘘つくの?」

「・・・」

正直こうなってくると息子は蚊が鳴くよりも小さな声になって、何も話さなくなります。

以前の私ならだんだんイライラしてきて声も大きくなり「なんで!?」「なにか返事しなさいよ!」を繰り返すだけでした。

 

時刻は6時ちょっと過ぎ。

私は息子の首にキッズケータイをかけ、玄関につれていきました。

「ママ、すっごく傷ついたよ。“うちのお母さんがお金持たせない”って嘘を言われて傷ついた。」

「あなたはADHDだけど、そんなの関係ない。ADHDだからって嘘をついて人を傷つけていいわけじゃない。」

「今から学校に行って、先生に“嘘をついてごめんなさい”って謝ってきなさい。ついでに机の上も片付けてきなさい。」

今頃になって「ごめんなさい!ごめんなさい!」と言い出す息子に靴をはかせ、傘を持たせて玄関の外に出しました。

当たり前ですがなかなか行こうとしない息子。

私はインターフォン越しに「ママ、本気だから。自分で喋った言葉の責任をとりなさい。」

そんなやりとりをすること数十分。

インターフォンのカメラの中から息子の姿が見えなくなりました。

10分、20分、30分経過…

私は息子のキッズケータイに電話をするのをぐっと堪えました。

習い事や塾に通っている子ならまだ出歩いている時間だし、通学路にひと気のない場所はない。

心配だけど、ものすごく心配だけど、こんな時間に学校に行かせて迷惑かけちゃうけど…ここは絶対に譲れない。

やさしく声掛け、繰り返しの声掛けなんてやってる場合じゃない。

悪ふざけだろうが、受け狙いだろうが、人を傷つけるような嘘は絶対についてはいけないことを教えなければ。

「あの時こうだった」の「あの時」が人よりもピンとこない息子。

鉄は熱いうちに打って、お灸をすえなければ。

40分、50分…もうすぐ1時間が経過しようとした時。

玄関のチャイムが鳴りました。

「先生に謝ってきた?」

「うん…。」

インターフォン越しに確認をして、私は急いで玄関を開けました。

涙目の息子が手にプリントの塊を持って帰ってきました。持たせた傘も忘れてきていませんでした。

「先生になんて言ったの?」

「嘘をついてごめんなさい。お母さんのことを悪くいってごめんなさい。って言った。」

「先生は何て言った?」

「もうあんな嘘をついちゃダメだよって言った。」

「そうだね。ママも悲しかったもん。あなたのこと大切に育ててるのに。」

息子は涙をぽろぽろこぼしながら「ごめんなさいもうしません。」と言いました。

「プリントしまったらお風呂に入っちゃいなさい。」

私はそう言って、息子が持ち帰ってきたプリントを確認すると、しばらく見てなかった学級だよりが何枚もありました…

 

今日やっちゃったことは今日中に反省させて、私もダラダラグチグチ言わない!

息子を叱る時に心掛けるようにしています。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます!

放課後もとうに過ぎた時間に息子を学校に行かせてしまい、先生には大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。

(帰りはわざわざ学校近くの公園まで送ってくれたそうです)お詫びの手紙を書きます…

でもどうしても当日中に反省させたかった。

ADHDの特性もあり、息子は同じ失敗を繰り返してしまう傾向があります。

忘れ物、失くし物。これに関しては息子が自分自身を守るために気を付けて行かなければならないことですが、対人関係、特に人を傷つけてまでの悪ふざけ、受け狙いは誰も幸せになれないし、度が過ぎれば孤立をしてしまいます。

今回は傷つけた相手が私でまだよかったですが(十分悲しかったけど)、これが友だちだったらと思うと…

いまのところ対人関係でのトラブルがなさそうな息子。

今回の反省を忘れないでほしいです。



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