いつか娘に読んでほしい本がありました。
西原理恵子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」です。
どこでこの本を知ったのか、いつ買ったのか覚えていません。
“いつか”の日の為に私の本棚にしまっていました。
今年の夏休み前。娘はお金の使い方について大きな“しくじり”をしました。
コロナ、習い事、自分より恵まれた環境にいる友だちのこと、そして思春期に突入した心と体の変化…。
「好き」という気持ちだけじゃ乗り越えられない壁が出来て、おそらく娘は自暴自棄になったのかもしれません。
それがお小遣いの使い方に出てしまったのです。
そして「心の隙」を見せてしまった娘は、同じクラスのヤンチャな男の子にお金をたかられてしまいました。
一連の出来事を知った時、ギャンブル依存で借金まみれになった母の事が頭をよぎりました。
母の血を引く私と娘。母のDNAがこんなところで私たちを苦しめるのか…。
もう何度目か分からなくなった緊急事態宣言で少し延長になった今年の夏休み。
私は娘と一緒にこの本を読みました。
本の中では「妊娠、出産の話」「お金を稼ぐこと」「夢を追いかけること」「DV」「パートナーとの別れ」
西原理恵子さんのせきららな体験談が書かれています。
小学校高学年にもなれば「こうのとりが赤ちゃんを運んでくれる」という話がファンタジーであることが分かっているはずです。
どうして男の人が読む漫画雑誌は女の人の水着姿が表紙なのか…その理由も分かっているはずです。
本の中で西原さんが歌舞伎町のお店で働いていたというエピソードがあります。
私は娘に「女性は時としてこのような仕事を選ばざるを得ない時があるんだよ。」と教えました。
小学生に読み聞かせるには少し早かったかもしれません。
だけど私はこの本に書いてあった「長い人生、人は何回も転ぶ。その時腐らず立ち上がる方法。」この言葉を少しでも早く娘に気付いてほしいと思いました。
残念ながら、この世には「あなたはいったいどうしてそんな人格なの!?」という人間がいます。
老若男女関係なくいます。幼稚園児だろうが、立派なお仕事をしていようが関係なくいます。
学校生活、社会生活。集団の中に入れば必ずそのような人に出会います。仕方がないことです。
そんな人たちにあなたの大切な“心”を取られないで欲しい。その為には自分自身を大切にして欲しい。
「石橋を叩く」「薄氷を踏む」そこまで慎重にしなさいとは言わないけど、隙を見せてはいけない人間がこの世にいること。それを知って欲しい。
そして、あなたが進む道のスタート地点の後ろにはいつも私たち「親」がいること。
「いってらっしゃい!」の横断幕を掲げて見守っていること。
すごろくみたいにスタートに戻ってきたときは、あなたの大好物な料理とフカフカの布団を敷いて待っていること。
そのことを忘れないで欲しい。
この先、私たちのことをうざったく感じるのも覚悟しています。(あぁ…でもガッツリ落ち込むだろうなぁ)
だけど私はずっとずっとあなたが好き。
そんな気持ちを込めて読み聞かせました。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
どんな時でも、次の一手は、自分で考えて、自分が選ぶ。
王子様を待たないで。
幸せは、自分で取りに行ってください。
本の最後はこう締めくくられています。
私は絶対子ども達の夢の邪魔をしません。
自分で自分の道を切り開く醍醐味を味わって欲しいです
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