田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

九州国立博物館へー長沢芦雪展

2024年04月09日 | 美術館・博物館

 先月末まで、九州国立博物館で「長沢芦雪展」が開催されていました。芦雪は18世紀後半に活躍した京都の絵師です。絵の歴史に疎い私は初めて聞く名前。円山応挙の高弟で、伊藤若冲、与謝蕪村、池大雅等と同時期の画家だそうです。

 同館の年間パスポートを持っているので、会期の終わりに出かけました。

 大屋根のウエーブは九博のシンボルマークになっています。この日は薄曇り。東京は暑かったそうですが、春らしい暖かな日和でした。観光地は人出が多く、道路は車で混んでいました。

 エントランスホールです。ギャラリーや土産店、小ホールなどがあり、吹き抜けの広いスペースがあります。4階まで壁面はガラス張りです。一時無くなっていた喫茶店と館外のレストランが復活していました。

 今回は撮影禁止でした。3階のロビーが特別展示室の入口。芦雪の知名度はあまり高くないと思いますが、観覧者は多かったです。改修工事のため、しばらく特別展示室は閉鎖されます。次の特別展は来年の1月です。

 ポストカードから2枚だけ紹介します。

 「牛図」 画面から牛の体がはみ出していて、ボリューム感があります。

 「花鳥遊漁図鑑」(部分) 犬好きの人には好まれるでしょう。土産品売り場にはトートバッグなど、この画の犬をあしらったグッズが色々ありました。

 会場には応挙や若冲、蕪村、大雅の画も参考展示されていました。やはり若冲はいいですね。若干の年代差がありますが、彼らは京都中心部の三条から四条あたりの狭いエリアに住まいがありました。若冲は錦市場の青物問屋の跡取りです。

 4階の展示室では、企画展「日本刀の美」が開催されていました。個人コレクションの寄贈を受けたものです。

 平安時代の太刀。銘は「貞綱」。解説によると太刀と刀とは違うのですね。太刀は刃を下にして腰に下げるものであり、佩くといいます。刀は刃を上にして腰の帯に差します。展示品もそのように飾られていました。

 

 刀剣の研磨工程見本です。刀剣は幾種類もの砥石を使い分けて研ぎあげていきます。10段階以上もの工程を経るそうです。刀剣は拵えも含めて美術品でもあります。

 帰りに天満宮へお参りしました。仮殿の屋根には花が咲いていました。

 撫で牛は相変わらずの人気です。ガイドが手旗を持つ団体ツアーが復活していました。

 観光客で賑わう参道。この日は電車ではなく、車で来て正解でした。

 

 

 

 

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