けんけん@BCです。
突然ですが、明日からアタックに入ります!
(っていうか今日)
月曜日までの天気が概ね安定予報で、その先が逆に読みにくいので、
BCでの休養が少し足りないですが出発することにします。
今までの大雪でラッセル隊、ジャッグドグローブ隊はC2からC3
にかけてのデポジットが相当量埋没or流され発見が困難らしく、
特にジャッグ隊は酸素ボンベが不足するピンチに直面してます。
その教訓をいかしてAG隊は前回のクールでC3を作らず荷揚げも
しませんでした。なので、今回のアタックの動きと同時にC3に
荷揚げと共に移動し、アタックキャンプを作らねばなりません。
そのため、テント等の持ち上げる物資は最小限にとどめるしかなく、
隊は第一アタック、第二アタックの二つに分けざるおえません。
第一アタック隊は少ない休養の上、キャンプ設営アシストやラッセルを
強いられ、登頂日には第二アタック隊がC3に移動してくるため
登頂後に必ずC2まで下山を続けなければならない強靭な足が必要です。
技術・体力・経験と…登山総合力に優れた“とーちゃん”と
抜群の心肺機能と脚力と前向き魂を備えた“モコパパ”が準備良好で、
第一アタックのけんけんチームとして明日出発してくれます!
残るワリソー&ヒロちゃん&タモッちゃんは、ゆっくり休養後、
第二アタックの竜石チームとして一日遅れでBC出発となります。
泣いても笑ってもワンチャンスのアタックです。
積雪、降雪、風…そして隊員の体調、運を天にまかせます。
…でも運といえば、運が向いてきている気がしています。
天候も延び延びで好天が後ろにずれ込んでいる感がするし、
雪も安定方向に向いていると思います。
また僕が山の世界に引き込まれる“きっかけ”を下さった恩人の方は、
あの歴史的なマナスル初登頂時の副隊長を務められていたし、
ラッセルたち世界の大手公募登山隊とのチームワークのスムーズさ、
バングラディッシュチームや旧知のシェルパとの偶然の出会い、
そして、そして、本日、大きなサプライズが…。
大きな出来事があった2004年のAGチョモランマ隊。
その山頂からの失意の下山中に、仲間を亡くし酸素ボンベも失った
韓国隊の女性が意識を失いかけていたのを見過ごせず、
少量ですが僕の酸素を提供しつつ、なんとかC3まで下山。
その後、彼女が無事にBCまで下山したとの噂を聞いていましたが、
五体満足で生活をしているかはわかりませんでした。
それが…今日のランチ後の酸素マスクの講習中にカレーオヤジ達に
ひとつのエピソードとして、そんな体験話をしていました。
その数分後、女性一人の韓国隊がBCに入山してきたらしく、
偶然にも登ってきたその彼女とAGの食堂テント前でばったり!
軽い会釈後お互いを探る感じで、しばし呆然と立っていましたが…
すぐに同時にあの時のあの人ってわかったんです。
嬉しかった!しっかりと生きてた。しかもかなり立派に逞しく!
彼女は時の人となり、今では韓国を代表する有名女性登山家らしく、
スポンサーもTVもつき、かなりの数の8000mに登っているんだって。
彼女は握った僕の手を離さずにTVカメラをまわして、しばし談笑して…
その後いろいろインタビューされて、下手な英語で答えたけど…、
これも、こんな出会いも大きな幸運だよね。
「今回のマナスルは、ホント近藤さんの遠征ですね…」
「…だって、いろんなものを引き付けている。」
竜石がボツリと言いました。ほんとそうかな?
ちょっと怖いくらいにも思うけど、謙虚に前向きに受け止めようと思います。
風が出てきました。AG旗とタルチョが音を立てています。
『AGマナスル登山隊08』この風に乗って山頂に向かいます!
誰に祈っているかわかりませんが、両手を胸の前で握っています。
“頑張る隊員に力を、山に静けさを。”
突然ですが、明日からアタックに入ります!
(っていうか今日)
月曜日までの天気が概ね安定予報で、その先が逆に読みにくいので、
BCでの休養が少し足りないですが出発することにします。
今までの大雪でラッセル隊、ジャッグドグローブ隊はC2からC3
にかけてのデポジットが相当量埋没or流され発見が困難らしく、
特にジャッグ隊は酸素ボンベが不足するピンチに直面してます。
その教訓をいかしてAG隊は前回のクールでC3を作らず荷揚げも
しませんでした。なので、今回のアタックの動きと同時にC3に
荷揚げと共に移動し、アタックキャンプを作らねばなりません。
そのため、テント等の持ち上げる物資は最小限にとどめるしかなく、
隊は第一アタック、第二アタックの二つに分けざるおえません。
第一アタック隊は少ない休養の上、キャンプ設営アシストやラッセルを
強いられ、登頂日には第二アタック隊がC3に移動してくるため
登頂後に必ずC2まで下山を続けなければならない強靭な足が必要です。
技術・体力・経験と…登山総合力に優れた“とーちゃん”と
抜群の心肺機能と脚力と前向き魂を備えた“モコパパ”が準備良好で、
第一アタックのけんけんチームとして明日出発してくれます!
残るワリソー&ヒロちゃん&タモッちゃんは、ゆっくり休養後、
第二アタックの竜石チームとして一日遅れでBC出発となります。
泣いても笑ってもワンチャンスのアタックです。
積雪、降雪、風…そして隊員の体調、運を天にまかせます。
…でも運といえば、運が向いてきている気がしています。
天候も延び延びで好天が後ろにずれ込んでいる感がするし、
雪も安定方向に向いていると思います。
また僕が山の世界に引き込まれる“きっかけ”を下さった恩人の方は、
あの歴史的なマナスル初登頂時の副隊長を務められていたし、
ラッセルたち世界の大手公募登山隊とのチームワークのスムーズさ、
バングラディッシュチームや旧知のシェルパとの偶然の出会い、
そして、そして、本日、大きなサプライズが…。
大きな出来事があった2004年のAGチョモランマ隊。
その山頂からの失意の下山中に、仲間を亡くし酸素ボンベも失った
韓国隊の女性が意識を失いかけていたのを見過ごせず、
少量ですが僕の酸素を提供しつつ、なんとかC3まで下山。
その後、彼女が無事にBCまで下山したとの噂を聞いていましたが、
五体満足で生活をしているかはわかりませんでした。
それが…今日のランチ後の酸素マスクの講習中にカレーオヤジ達に
ひとつのエピソードとして、そんな体験話をしていました。
その数分後、女性一人の韓国隊がBCに入山してきたらしく、
偶然にも登ってきたその彼女とAGの食堂テント前でばったり!
軽い会釈後お互いを探る感じで、しばし呆然と立っていましたが…
すぐに同時にあの時のあの人ってわかったんです。
嬉しかった!しっかりと生きてた。しかもかなり立派に逞しく!
彼女は時の人となり、今では韓国を代表する有名女性登山家らしく、
スポンサーもTVもつき、かなりの数の8000mに登っているんだって。
彼女は握った僕の手を離さずにTVカメラをまわして、しばし談笑して…
その後いろいろインタビューされて、下手な英語で答えたけど…、
これも、こんな出会いも大きな幸運だよね。
「今回のマナスルは、ホント近藤さんの遠征ですね…」
「…だって、いろんなものを引き付けている。」
竜石がボツリと言いました。ほんとそうかな?
ちょっと怖いくらいにも思うけど、謙虚に前向きに受け止めようと思います。
風が出てきました。AG旗とタルチョが音を立てています。
『AGマナスル登山隊08』この風に乗って山頂に向かいます!
誰に祈っているかわかりませんが、両手を胸の前で握っています。
“頑張る隊員に力を、山に静けさを。”