けんけん@東京です。
AGマナスル登山隊2014、
予定通りであれば、まもなく山頂に到着する頃です。
しかし、ここで残念なお知らせをさせていただきます。
一部報道などでご存知の方もいらっしゃると思いますが、
2014年の秋のマナスル遠征登山では、 尊敬する先輩ガイド、
佐々木慶正さんが亡くなりました。
ご自身のお客様の登頂をみごとに成功させましたが、
ご自身がC4からC3への急峻なフィックスロープ間と思われる7300m付近で、
残念ながら滑落をして息を引き取りました。
高所登山やヒマラヤ登山については、日本を代表するベテランガイドで、
家族想い、後輩想いの熱い男で、個人的には30年近いお付き合いをさせていただいていました。
AG隊では、ベースキャンプのご近所にいた佐々木隊のことですが、
登山隊メンバーのメンタル的ショックを考えて、隊員たちには公表せずに、
ガイドとネパールスタッフだけでとどまるようにして、
佐々木さんのご家族の訪ネパールの際も取材陣に取り囲まれないよう
WEBなどでの公開も控えてきました。
(一部、外部チームより隊員の耳に入った可能性もありますが…)
AG隊のメンバーのご家族、ご友人、ご関係の皆様には 大変ご心配をおかけいたしましたが
深くご理解いただけますようお願いもうしあげます。
佐々木さんのレスキューは、C3にて天候待ちをしておりましたが、
昨日ヘリコプターでのピックアップが完了しカトマンズに飛ぶことができ、
ご家族との対面ができました。
また、ご一緒に行動していた佐々木さんのお客様は、
佐々木さんの計画のとおりに無事に登頂して安全に下山をされています。
大変なご心痛で山頂を往復したことと思います。
佐々木さんのご冥福をお祈りいたします。
さて、AG隊は間もなく山頂に辿り着くと思います。
数々の困難を乗り越えて、スタッフたちは悲しみを乗り越えて、
間もなく登頂となります。
C4出発時は、雪の中のスタートでしたでしょうが、
だんだんと天候が快復し、青空をとても近く感じながら
山頂に立つ事となるでしょう。
皆さん、西の空に向かって少しだけパワーをお送り下さい。
彼らが無事にベースキャンプに帰還できますまで。
よろしくお願いします。