けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

竜石チームも登頂!!!

2008-10-06 14:04:20 | マナスル08
飯田橋留守番隊からです。

竜石チーム登頂です!!

現地時間10時30分に竜石ガイドより衛星電話が入りました。

同じく現地時間で9時30分
8163mのマナスルの山頂に、ワリソー、ひろちゃん、竜石ガイド、プルバ・チリ・シェルパ、ダワ・デンディー・シェルパの5人が到達しました!!
おめでとう。おめでとう。おめでとーーーーう。

既に下山を開始しており、現在C3まで残り1時間弱の7800mまで下ってきています。お二人も元気な様子で、竜石ガイドより「安全圏まで降りてきたので安心してください」と心強い言葉が出ました。8000m近くの標高にいるとは思えないほどの元気な声でした。

第一声が「あ、どうも竜石です」と普段日本で会社に電話かけてくるのと変わらない調子だったので、ちょっと笑ってしまいました。

まだ、時間に余裕があるので、C3は通過してC2まで降りる予定とのことです。

もう少しで完全な安全圏です。
もうしばらく皆の力をマナスルに送ってあげてください。

ワリソー&ヒロちゃんおめでとう!!
写真追加です!左からワリソー、カジ、ヒロちゃんの3名。いい写真です!

竜石チーム登頂しました!

2008-10-06 14:03:06 | マナスル08
けんけん@雪降るBCです。

無線の状態が悪く、よく聞き取れなかったのですが、
5名(?)が登頂したとサーダーのプラチリから連絡がありました。
5名は不可解。自分のこと数えていないのかな~?

登頂時刻など、詳しいことはわかりませんが、
スラヤで飯田橋に連絡もあるだろうから。
C3に到着するまで待ちたいと思います。

写真は昨日のもの。ニセピークと言われる山頂です。

竜石チーム頑張れ!

2008-10-06 12:34:39 | マナスル08
けんけん@筋肉痛&少し雪目のBCです。
BCは、昨夜の雪が20センチほど積もり、一面の銀世界です。
その中を撤収するチームの荷物を運ぶポーターが行きかいます。

朝の3時より無線をOPENしていますが、何の連絡もありません。
トランシーバーは持っていても、最終キャンプはテント内が霜でまるで冷蔵庫。
落ち着いて考えをまとめる余裕は無いでしょう。

優先的に今しなければならないことでいっぱいいっぱいです。
彼らにしてみれば、それはとにかく出発すること。

山頂稜線に入ると無線はBCへは届きません。
なので彼らはアタックしている最中と予想します。

BCの上には雲がかかっていますが、遠望できる山々から判断すると、
雲は7000m付近より下に存在しているため、“希望的には”
彼らは雲の上にいると考えています。

竜石にはスラヤ衛星携帯を渡してきました。
無線が通じなくても、スラヤで飯田橋ヒューストンに連絡が入るはず。
あと数時間、待ちましょう。
写真は、昨日C2~C3間で竜石チームとすれ違ったところ。
外人みたいな竜石とモコパパが握手する瞬間。

けんけん@BCです!

2008-10-06 03:13:02 | マナスル08
「エーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
って感じですよね?

また、やっちゃいましたよ。
登頂したその日のうちにBC帰還です!

2005年のチョーオユーを越える大技ですね。
8163mより4873mの高度差は凄い。足に豆が~。
いやいや、とーちゃんとモコパパのガッツ以外の何ものでもないです。

もちろんBC到着時はすっかり暗くなり、僕らのヘッドランプの灯りをみつけて、
BCのスタッフたちが歓声をあげ、とてもとても嬉しい、涙涙の凱旋でした。

さてさて、登頂報告といきたいところですが、皆さんの気になる竜石チームと
BC組み(第3次アタックと言えと言われている)の情報を。

竜石チームとは、C2~C3間のアイスフォール帯ですれ違いました。
ワリソー、ヒロちゃん共に元気でしたが、誠に、誠に残念ながら、
タモッちゃんが体調不良を起こしてC2手前よりBCへ下山していました。

昨夜は、かなりうなされて一睡もできなかったみたいですが、今夜は元気復活!
湘南爺もなんか総隊長みたいになっていて貫禄充分です。お二人とも笑顔です。

みんなの笑顔が見れて本当に良かった。
マイラが遅いディナーを出してくれて、湘南爺とタモッちゃんに祝福されて、
みんな満腹になりましたが、モコパパの足元にはまだアイゼンが着いてる!
そんなに焦らなくても…。

BCは、またシンシンと雪が降ってきました。
あと数時間後には、竜石チームの面々がC3をスタートをします。
たくさんの応援メッセージありがとうございました。引き続き応援をお願いします!
そして、飯田橋留守番隊、休日も真夜中もありがとう。
ああ、なんとか天気よもってくれ~。

写真はC1~C2間のアイスフォール帯を登るけんけんチームの二人です。

けんけんチームC3到着です!

2008-10-05 16:32:22 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しております。

けんけんより連絡がありました。

けんけんチーム全員がC3到着したとのことです
これから酸素をさらにガンガン吸って、下れるところまで今日は
下山をする予定です。

そして、お待たせしました竜石チームですが、あと少しで
C3に達するところまで登って来ているとのこと

山の神様、あともう数日お願い

写真追加!山頂よりC3へ下山するけんけんチーム。

けんけんチーム、マナスル登頂!!!

2008-10-05 13:58:59 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

けんけんより連絡が入りました。

現地時間10時、けんけんチーム全員登頂です
とーちゃん、モコパパ、けんけんおめでとう

そしてなんと、おふたりの声も衛星携帯越しから届きました。
モコパパ「やったぞー!!
とーちゃん「おかげさまで、やったぞー!!

8,000mの高みから、ふたりの元気な大絶叫が聞こえました。

さぁ、これから下山です!頑張れ~

写真追加!山頂でのショット!左からとーちゃん、モコパパ、
ダワ・デンリ(ボビー)、ダワ・チリ、けんけんです!

けんけんチームあと少しで山頂です!

2008-10-05 12:22:21 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

けんけんより連絡が入りました。

あと1時間で山頂というところまでやって来ているそう
です!とーちゃん、モコパパ頑張ってます

現在天気は良いとのこと
少し雲が出始めているので、急いで登頂してきます!
と言っていました

みなさん応援よろしくお願いします

写真追加!出発時は、寒くて、あわただしく衛星電話がかけられませんでした。
山頂への途中ではカメラが凍ってしまい歩いてる写真が無いです。
この写真は、山頂最高点リッジの雪稜に張り付くとーちゃんです!
前日までの登頂では最高点に到達してないから今シーズン初!?

けんけんチームC3到着しました!

2008-10-04 20:51:52 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しております。

けんけんから連絡が入りました。

日本時間、18時20分。けんけんチームの3人全員が無事
C3に到着しました

とーちゃん、モコパパは高所の影響でちょっとへろへろ。
だけど、酸素を吸えば元気になるでしょう!とのこと。

明日は少し雲が出そうな感じだそうですが、予定通り3時起き、
4時出発でアタックです

ひとまず、けんけんチームの報告をいたしましたが、竜石チームの
状況がわかりましたら、またアップいたします

写真追加!C2からC3へのアイスフォール。C1~C2間より難しい!

出発です!

2008-10-04 12:07:12 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しております。

先程けんけんより連絡がありました。

現地時間08:30、これから出発して、C3を目指します!
みな元気で、現時点ではお天気も良いそうです

C1とC2は電波が届かないため、ベースキャンプを経由して
情報のやり取りをしているようです。竜石チームはすでに
1時間前に出発したとのこと

今日はラッセル隊が頂上アタックをしており、ほぼ登頂した
模様です。素晴らしいですね!
明日はイギリス隊もアタック予定。しかし、残念なことにフランス、
スイス、スペインの隊は下山するそうです。

それぞれの挑戦をしている山男、山女達に、山の神様が微笑みますように

写真追加!酸素マスクをつけてC2を出発したけんけんチームの2人!

けんけんチームC2、竜石チームC1到着です!

2008-10-03 21:09:12 | マナスル08
飯田橋の留守番隊より発信しています。

日本時間、20:15にけんけんより連絡が入りました。

けんけんチームは、現地時間8:40にC1を出発。
今日の天候は無風快晴!素晴らしいコンディションの中、
良いペースでC2に4:00に到着しました。
とーちゃん、モコパパ、けんけん共に元気

C2はとても寒く、みんな手がちんちんになってるそうです。
モコパパは、『アコンカグアよりキツイね~!』と
おっしゃってるそうです。余裕~なコメントになんだか
笑ってしまいました。

C1の竜石チームは(C2から無線が届かないのですが)、
ワリソー、ヒロちゃん、タモッちゃん、竜石共に無事C1に
到着しているとのことです。明日予定通りに、C2にあがって
くると思います。明日は竜石チームのコメントももらえると
嬉しいですね

明日は、けんけんチームはC3、竜石チームはC2に進みます。

明日も無風快晴おねがい!

写真追加!C2から見えるヒマラヤひだです。今回もビーコン装着です!

マナスル頂上へ向けて

2008-10-03 01:36:00 | マナスル08
竜石@BCです。
写真は、昨日酸素マスク講習後、酸素マスクを着けた頼もしい隊員の勇姿です。

今日、午前11時半に、けんけん隊長とモコパパ、とうちゃんの3人が第一次隊として、BCを出発。
そして、午後3時半にはC1に無事到着しました。
BC(4,800m)からC1(5,800m)まで、標高差1,000mを4時間で登ってしまったようです。
さすが精鋭!1次隊!
夕方の交信では、全員元気で、人数が少ないので快適なC1生活を送っているようでした。

そして、本日ラッセルブライス隊を中心とした約30人の勇士が、数々の困難を乗り越えてC4(7,450m)に入りました。
午前中から、撤退する隊が続出する中、最初のネパール人ガイドがC4に到着したのが午後5時ごろ。
午後6時に辺りが暗くなるころに、まだ登っている人が見えました。
今日も相当凄いラッセルを強いられたようです。
明日の早朝、今季最初の頂上アタックをするようです。
無事の登頂と帰還を祈りましょう。

けんけんチームは、明日(3日)にC2(6,800m)、4日にC3(7,450m)、そして5日にマナスル頂上にアタックです。

明日、僕たち2次隊もBCを出発します。
ワリソー、たもっちゃん、ヒロちゃんと竜石の4人です。
けんけんチームの、1日後を追って登っていき、6日に頂上を目指します。

今日の夕食は、昨日の高所でのうんこネタの笑い話とは一転して、高所登山についての真面目な話題に終始しました。
3人の緊張と頂上への気合が感じられる静かな良い時間が持てました。

登頂に必要なのは、頂上へのステップを着実に1つ1つこなしていくことです。
坦々と冷静に、明日から頑張っていきましょう。
そして、マナスルの頂上への熱く強い思いを胸に抱いて。

アタックします!

2008-10-02 03:38:47 | マナスル08
けんけん@BCです。
突然ですが、明日からアタックに入ります!
(っていうか今日)

月曜日までの天気が概ね安定予報で、その先が逆に読みにくいので、
BCでの休養が少し足りないですが出発することにします。

今までの大雪でラッセル隊、ジャッグドグローブ隊はC2からC3
にかけてのデポジットが相当量埋没or流され発見が困難らしく、
特にジャッグ隊は酸素ボンベが不足するピンチに直面してます。

その教訓をいかしてAG隊は前回のクールでC3を作らず荷揚げも
しませんでした。なので、今回のアタックの動きと同時にC3に
荷揚げと共に移動し、アタックキャンプを作らねばなりません。

そのため、テント等の持ち上げる物資は最小限にとどめるしかなく、
隊は第一アタック、第二アタックの二つに分けざるおえません。

第一アタック隊は少ない休養の上、キャンプ設営アシストやラッセルを
強いられ、登頂日には第二アタック隊がC3に移動してくるため
登頂後に必ずC2まで下山を続けなければならない強靭な足が必要です。

技術・体力・経験と…登山総合力に優れた“とーちゃん”と
抜群の心肺機能と脚力と前向き魂を備えた“モコパパ”が準備良好で、
第一アタックのけんけんチームとして明日出発してくれます!

残るワリソー&ヒロちゃん&タモッちゃんは、ゆっくり休養後、
第二アタックの竜石チームとして一日遅れでBC出発となります。

泣いても笑ってもワンチャンスのアタックです。
積雪、降雪、風…そして隊員の体調、運を天にまかせます。


…でも運といえば、運が向いてきている気がしています。

天候も延び延びで好天が後ろにずれ込んでいる感がするし、
雪も安定方向に向いていると思います。

また僕が山の世界に引き込まれる“きっかけ”を下さった恩人の方は、
あの歴史的なマナスル初登頂時の副隊長を務められていたし、
ラッセルたち世界の大手公募登山隊とのチームワークのスムーズさ、
バングラディッシュチームや旧知のシェルパとの偶然の出会い、
そして、そして、本日、大きなサプライズが…。

大きな出来事があった2004年のAGチョモランマ隊。
その山頂からの失意の下山中に、仲間を亡くし酸素ボンベも失った
韓国隊の女性が意識を失いかけていたのを見過ごせず、
少量ですが僕の酸素を提供しつつ、なんとかC3まで下山。

その後、彼女が無事にBCまで下山したとの噂を聞いていましたが、
五体満足で生活をしているかはわかりませんでした。

それが…今日のランチ後の酸素マスクの講習中にカレーオヤジ達に
ひとつのエピソードとして、そんな体験話をしていました。
その数分後、女性一人の韓国隊がBCに入山してきたらしく、
偶然にも登ってきたその彼女とAGの食堂テント前でばったり!
軽い会釈後お互いを探る感じで、しばし呆然と立っていましたが…
すぐに同時にあの時のあの人ってわかったんです。

嬉しかった!しっかりと生きてた。しかもかなり立派に逞しく!
彼女は時の人となり、今では韓国を代表する有名女性登山家らしく、
スポンサーもTVもつき、かなりの数の8000mに登っているんだって。
彼女は握った僕の手を離さずにTVカメラをまわして、しばし談笑して…
その後いろいろインタビューされて、下手な英語で答えたけど…、
これも、こんな出会いも大きな幸運だよね。

「今回のマナスルは、ホント近藤さんの遠征ですね…」
「…だって、いろんなものを引き付けている。」

竜石がボツリと言いました。ほんとそうかな?
ちょっと怖いくらいにも思うけど、謙虚に前向きに受け止めようと思います。
風が出てきました。AG旗とタルチョが音を立てています。

『AGマナスル登山隊08』この風に乗って山頂に向かいます!
誰に祈っているかわかりませんが、両手を胸の前で握っています。
“頑張る隊員に力を、山に静けさを。”

BC帰還いたしました!

2008-10-01 01:21:09 | マナスル08
竜石@BCに戻ってきました。
ご心配おかけて申し訳ありませんでした。
もちろんけんけん隊長を初め、隊員の皆様も無事BCに戻っております。
Photo:写真は、BCに戻って最初のマイラ昼食のヤク焼肉にガッツク
     けんけん隊長であります。C1で僕が朝食の鮭雑炊を作っている横で
     「マイラ飯が食べたい~」って騒いでましたから。

さて、既に飯田橋ヒューストンから報告した通り、6,370mまで行ってきました。
もう少し上まで行こうとも思ったのですが、雪も激しくなってきていたので、
ここまでにしました。高度順応活動中は、無理をしないのが鉄則なんです。

そこは、技術的な核心であるセラック帯を越えて傾斜が緩くなった所で、
ラッセルブライス隊のC2のテントもすぐ近くの地点です。
登頂に必要な高所順応としては、充分な高度と判断しました。

心配していたC1~C2間の氷河の状態は上々です。
先日のドカ雪は、殆どのフィクスロープを流してしまったり、
他隊のC2を埋めてしまったりしましたが、悪いことばかりではありません。
ラダーがかかっていたクレバスを埋めてくれ、
氷が露出していた急斜面を雪の緩斜面にしてくれました。

私達のC2は6,800mを予定しています。
あと約400m、2~3時間というところでしょうか。
既にネパール人ガイドチーム6人が2回到達してくれていて、
荷上げも完了しています。

後は、充分な休養と、そして充分な晴天域があれば。

どうか僕達に充分な好天をください。