サックス奏者 中村健佐のブログです

サックス奏者 中村健佐のブログです。日々の活動やその他、徒然なるままに書いていこうと思います。

刈羽村

2007年08月12日 04時12分59秒 | Weblog

今日は更に暑い。35度。
大きなビルや建物、アーケードなどは少ないので「逃げ場の無い暑さ」。
体感的な暑さが全然違う。

今日はボランティアセンターさんでご紹介いただいた柏崎の街中にある
ワークプラザへ。ここでは施設のロビーの空間が避難生活スペースになっていた。
今まで廻った避難所とは違い、本当に狭い空間だった。
本当にお年寄り中心で10名強、まだまだ続く避難所生活を送られている。

次の受入れ現場へ。。。
原発が目の前にある刈羽村。
ラピカという大きな施設が村の真ん中にある。
ここでは図書館スペースでの演奏となった。

前述の西山地区K議員が災害対策本部にかけあってくださり、避難所および
各家庭への災害放送で呼びかけをしていただけた。
「各家庭の災害放送??」・・・
「原発があるので、全ての家庭に強制放送設備があります」
・・・またも知らなかったことである。

図書館スペースでの演奏を終えると、K議員の奥様が花束をくださった。
・・・K議員にお世話になる演奏はこれで最終である。。。
小規模避難所にこだわる演奏活動、時には2~3名の場所でも演奏した。
議員は3日間、この地味な活動に同行そしてバックアップしてくださった。
そして小さな声、ひとつひとつに耳を傾けておられた。
東京から突然やってきたミュージシャン?
何の前情報も信頼性も無い。
何だったのだろう・・・たぶん私はこの「何に繋がるかわからないことに
一生懸命になれるかっこ良さの代表」を忘れないと思う。

今日の風呂は。。。
演奏終了後にラピカに設営されている「自衛隊のお風呂」へ。
22時までやっている。
写真は男湯の模様、暗くてよくわからないが、左脇に隊員さんが入り口番している。

初めての体験だが、テントの中は大きな脱衣所があり、奥にはビニールで出来た
風呂桶、長い配管で作られたシャワースペース。
お年寄りや家族連れ、ボランティアの人たちが数組入っていた。
もちろん、子供たちも元気に騒ぎ、普通の風呂場である。皆慣れている。
地域によるらしいが、ここではこの「自衛隊風呂」はまだまだ続く。

出口で番している隊員さんと話す。
「この外に置いてある、ビニールで出来たでっかい水タンクは?」
「海上自衛隊が運び、途中から陸上自衛隊が陸送します。
そこにあるボイラー設備で沸かします」
いやあ、考えただけでもすごい作業である。数十箇所である。

この田園の拡がる新潟の町で、自衛隊風呂に入って・・・やはり思った。
ここでの皆さんの生活が大変で、早い復旧、復興を、と思うのはもちろんの
ことであるが、
もし自分の住む街で同じことが起こったら・・・
比較にならない問題が発生すること。数百倍?数千倍?
考えただけでも・・・
いや、考えないといけないことである。

東京は皆が優しくしあい、そして外からも優しくしてもらえるのだろうか。。。
コメント (2)
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