16年のホンダ勤めから転身し、10年サックスを吹いている・・・
退社後は「もうどこの車に乗っても良いのよね」という開放感?もあってか、ずっと米車などの中古車をヤフオクしつつ乗り継いできました。
なのですが、思うところがあって、ピラピラとヤフオクのホンダ車コーナーを昨今覗きまして。。。
ターゲットは車検も付いてて全て込みで20万前後・・・か?、、、となるともちろん「12~16万km」とか走っている超!過走行車になりますね。
すると出品コメント欄に
「こちらのお車のエンジンはタイミングチェーンなので交換不要、まだまだ10万kmだって元気に走ってくれます!!」
などのセリフがセールスポイントとして多く見られることを発見!!
(タイベルは高額な交換費用がかかるので走行距離の長い中古車市場では交換’未’or’済’が大きな判断材料になるんです)
嬉しいじゃないですか(;_;)。。。ってか、ひそかに嬉しいんですよ。
30歳とちょっとの頃だったかな、「20世紀初頭の中型エンジン群リニューアル」のプロジェクトで「エンジンの超コンパクト化」という大命題にてあれこれと描いていました(私、エンジン設計だったので)。
図面とにらめっこな日々が続くなか、「コンパクト化の肝の技術として、タイミングベルトをタイミングチェーン化したい」とやり出し、苦節8年の開発を経て成就することが出来ました。
そう、社を築いてこられた諸先輩方が偉くなられて評価会サイド・・・昔に「チェーンはうるさいからベルトにする」と時代を創られてきたわけですから・・・そりゃもう苦節でした。
タイミングベルトは定期交換部品です。
そこに「静かで、交換の必要のない耐久性、そしてコンパクト性」と掲げて開発に明け暮れた8年間でした。
そのシステムがあれやこれやの車に入り始めたのが2000年代初頭。
S2000、フィット、オデッセイ、アコード、ストリームetc。。。
そのあたりの車がそろそろ10万km越えの選手となってきたのが今なんですねぇ。。。
十数万kmの車を中古車屋さんが「交換不要ですから!」とウタってくれているのをいっぱい見て・・・一人、地味~に成果を噛締めて、嬉しい気持ちになっています。。。
20年越しの「聞きたかった言葉」・・・ですからね。