しっぽなのうつうつ

<宇宙(そら)>に魅せられて・・・
お写真、勉強中♪

秋、旅へ③

2018-10-26 12:39:33 | つぶやき

無謀なドライブの開始。

大沼公園を出発して、国道5号を北に向かって走ります。
右手には勇壮な駒ヶ岳の姿、頂上までくっきりと見えていました。

しばらく走ると、右手の景色は海に変わります。
眩しく光る青い風景は、気持ちの良いものです。
穏やかな天気、それほど混んでいない道路。
信号もあまり無くて走りやすい・・・、すると、だんだんと脳ミソが緩んでくる。

昨日の長距離運転の疲労、昨夜の寝不足、1時間の散策の疲れ。
それらの要因が、ドライバーの眠気を誘い、意識を保つのが苦しくなってきた!!!

どうにも眠気が治まらず、やっとパーキングエリアを見つけて少し休憩。
道の駅で買ったアップルパイをジュースで胃に流し込み、脳に糖分を送り自分を鼓舞!

再び走り始めても時々襲う眠気に、コンビニを見つけては停まる、と言うことを繰り返しました。

「こんなで、室蘭にたどり着けるの?」

それでも頑張って、長万部からは国道37号を走り、室蘭を目指します。
さすがにこの時には、自分の愚かさには気づいています。
室蘭で日没を見るなんて、絶対無理!
夕日を見られる海辺はないものかと、探しながらの運転に変わりました。

眠気は無くなったけれど、今度は海岸線が気になって仕方ない。
車で行けそうな浜への入り口を探していました。
それでも、カーブやトンネルが多い道路では、よそ見をしながらの運転は難しい。
ただひたすら、走り続けることになりました。

右側背後から、西日を感じるようになると、気持ちも焦ります。
そんな時、道路は港を見下ろす道を下って行きました。
虻田の町です。
もうすぐ、日没。
ここで落日を撮ろう!と決めて、浜辺に向かってハンドルを切りました。

虻田の浜は、国道のすぐ近く。
漁の網が干されていたり船があったり、漁師町の浜辺が続いていました。
そんな中、路肩に車を停めて三脚をセット。


太陽は、もうすでにこの位置。


ちょっと雲があるな。遠い陸地は、長万部あたりだろうか?




ああ・・・、沈んじゃった。

写真を撮っている時、自転車に乗った地元の男性に声を掛けられた。

「夕日撮ってるの?そういえば、今日は綺麗だね。お姉さんと同じくらい、ははは!」

そう言って走り去った。

私、夕日が眩しくて、でかいサングラスをかけてたのよ。
美人もブスもわかるかい!!!
社交辞令のお世辞に、どう返していいか分からず、苦笑するしかなかった!

夕日は撮れたけど、振り返ると、白い月が山の上に見えて、光り始めていた。

「本当は、君が海から登るところを撮りたかったんだよ!」

ため息ひとつ。

「こんな事なら、鹿部に行っとけばよかった!」

後悔は、後から悔やむもの・・・とほほ・・・・



そうして再び、室蘭に向かって走ります。
伊達の道の駅でトイレ休憩。
目的地の地球岬への道を確認して、再出発。

室蘭が近づくと、夜道の雰囲気が一変します。
さすが工場夜景で有名な場所、街全体がキラキラしている様に感じます。
けれど運転は、そんな景色に目を奪われている余裕などありません。
道路が広くなって、周りの車のスピードもアップ。
標識を確認しながら車線を選ばなくちゃいけないし、自分が正しい道を走ってるか、心配になるし。

それでも、地球岬へ誘導する標識がとこどころにあって、住宅街へ入る時も、ここだよ!と矢印がある。

「そうそう!前もこれで助かったんだ!」

数年前に来た時の事を思い出しました。
以前は苫小牧から来たので、ここまでの行程はイマイチ思い出せなかったのですよね。

地球岬の駐車場には、車は一台も停まっておらず、自動販売機の明かりがちょっと不気味。
トイレからも明かりが漏れているけれど、なんだか怖くて使う気になれない。
展望台まで行くと凄い風で、誰も居ない真っ暗な場所は恐怖を呼ぶ。

空には綺麗な星空が見えるけれど、ちょっとショックなことが・・・。
岬には灯台があって、それが見事なお仕事をしているのです。

「あら、この光、星を撮るのに、どうなの?」

岬の灯台は、飾りじゃない!


灯台の光はゆっくり回りながら海に向かって伸びている。
しばらくその様子を見ていたけれど、暗闇に恐怖を感じてしまって、真っ暗な展望台に上る勇気がでない。
駐車場に戻って、ここで車中泊をしながら星の写真を撮ろうかとも考えたけれど、一人でここに居ることがやけに怖くて止めにした。

またまたスマホで道の駅を探して、白鳥大橋のふもとにある『道の駅みたら』で車中泊することに決定。
道の駅みたら の情報はこちら

岬から国道に戻ると、道の駅への案内看板も度々出てくるので楽勝!と思って運転していたら・・・
最後の最後、左折する道を曲がりそこねて・・・白鳥大橋に乗っちゃった!
一度乗ったら後戻りは出来ない自動車専用道路。
美しくライトアップされた橋。
本当は室蘭に入る時、この橋を渡れば地球岬は近かったのに、私はぐるっと遠回りをしていたのです。
なのに今になって、逆戻りしているし・・・。

対岸に着いてから、Uターン。
行ったり来たりで、やっと道の駅に到着すると、車中泊の車が数台駐車場に停まっていた。


この道の駅、閉館時間は中に入れないので、トイレは駐車場のトイレを使います。

急いだり、がっかりしたり、焦ったり、びびったり・・・
寝不足と疲れで気力がなくなっているので、直ぐに寝ることに・・・まだ8時だけど。
移動途中で何度もコンビニによって、ちょこちょこ食べていたので夕食はなし。

シートの背もたれを倒してベッドを作成、持参した毛布に包まると、直ぐに眠れる。

時々、他の車の人の話し声が聞こえるけれど、熟睡出来てしまうのです。

それでも、心の中は残念感でいっぱい。

この旅、計画性なさすぎ!!!



つづく・・・



地球岬から、室蘭の街を見下ろして・・・


こりゃ、旅ブログじゃないな。
ただの移動の記録だわ!

コメント
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