しっぽなのうつうつ

<宇宙(そら)>に魅せられて・・・
お写真、勉強中♪

写真撮影を愛する哲学

2016-02-25 17:22:57 | つぶやき


これは、通りすがりに撮った名も無い木です。


美瑛町、通称『哲学の木』が倒されました。
土地の持ち主である農家さんが、わざわざお金をかけて倒したのです。

有名な撮影スポットでした。
有名すぎて、たくさんの観光客やカメラマンが押し寄せて、畑を荒らし、農機をいじり、土地の持ち主である農家さんを苦しめて来ました。
どんなに立て看板を立てても、写真を撮るために入り込んでしまうのです。

私は、一度も哲学の木を撮ったことがありません。その場に行ったこともありません。
美瑛の丘の有名どころは、それなりにお邪魔していますが、私がカメラを手にした時点で、哲学の木は、
持ち主さんが押し寄せる人々に困惑していると噂を耳にして、足を運ぶ気になれなかったのです。

哲学の木の美しさと、その困った状況は、『哲学の木』で検索したら、存分に見ることが出来るでしょう。


悲しいことです。
私もカメラを持って走り回っている時は、気を付けるようにしているのです。
気に入ったアングルを求めて、つい足を進めてしまいそうなところをグッと堪えて、
敷地に入らないようにして、急にトラクターが来ても大丈夫なように車の停める場所に配慮して、、
とにかく作業の邪魔にならないように、目障りにならないように、びくびくしながら撮影していました。。

農作業をする人の姿がある時は、なるべくレンズを向けないようにしています。
だって、黙って人の姿を撮るのは失礼な気がするから。
本当は、そんな姿こそ、撮りたい被写体なのですが・・・

大変な作業をしている時に、近くでお気楽に写真を撮るのも、失礼な気がするし・・・。

観光客がたくさん来るのは良いことなのでしょう。
でも、その代償を考えると心が苦しくなります。
美瑛の丘の美しさは、農家の作業によって作られた生活の中の造形美です。
その生活を脅かす観光客。その場限りの楽しみのために、恥をかき捨てて行く。

カメラマンにも罪がある。
美しい風景を紹介して、それを撮りたくて、また、新しいカメラマンが来る。
今の時代、世の中にカメラマンはわんさか居ます。
私もその一人。カメラを構えているだけで、カメラマンだから。

美しい風景は、本当の写真家さんにお任せするべきなのかな?
わたしも、わたしも!って、風景に入り込んで行くのは、図々しいような気がしてきます。


クリスマスツリーの木
この時も、たくさんのカメラマンがレンズを構えていた。農地に入り込む人は居なかったけれど、とても賑やかだった。

ここも、土地の持ち主は迷惑しているそうです。
近付こうと畑の中に入る人が居るらしいのです。
どうしてそんな図々しいことが出来るのか、まったく理解出来ません。


これからは、人が集まる場所には、なるべく行かないようにしよう。
写真さえ撮れればいい!という、傲慢なカメラマンと同じ穴のむじなにならないように・・・



早朝の森


遠い林


寝ぼけた風景


白ひげの滝・・・あれ?観光スポットだ!(笑)


滝の氷


雪もチラつく曇り空。
朝日も見えない。
せっかく早朝から出かけても、良い写真なんて撮れやしない。
なのに、どうして出かけるのだろう?
なんだか、イヤになっちゃうな。


久しぶりに、永山新川にも行ってみた。

越冬組の白鳥が増えている!
野鳥の会のおじさんによると、50羽くらい居るって!


子供の白鳥も結構いるし、オオハクチョウだけではなくて、コハクチョウも居た。


あ!チーズだ!右羽を傷めて10年以上この川に住み続けている。


わ~い!クーも見つけた!


みんな元気に生きている。
与えられた『生』を、自然に任せて全うする。



それを思えば、やはり切ない。
老木だったとはいえ、倒木の危険があったとはいえ、守りたいという思いもあったのに・・・

折られたのは、木ではなく、気だ。

経済効果は、いつだって、たくさんの心を蝕んで行く・・・・




雪の早朝。
誰も居ない丘の上。
光を追いかけて、立ち位置を求める必要は無い。
ただ、雪原と降る雪を見つめるだけ。

これが私に似合いの撮影だ。

でもきっと、ここへは二度と行かない。

木を折る罪人に、なりたくないから・・・

コメント (2)
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祭りのあと・・・

2016-02-12 08:37:35 | つぶやき

今が冬真っ盛りの北国。
寒さを吹き飛ばす、寒さを楽しむ、寒さに感謝する・・・そんなお祭りが各地で開催されています。

全国、いや、全世界的に有名となった札幌の雪まつりはテレビなどで紹介され、「一度は行ってみたいなぁ」と思って居る方もいらっしゃるかと。
旭川も札幌の雪まつりとほぼ同じ期間2月6日(土)~11日(木)『旭川冬まつり』が開催され、昨日フィナーレを迎えました。

行きたい、行きたい・・・と思い、何度かチャンスもあったけれど、諸事情が絡みなかなか足を運べなかった。
そして、最終日の午後、やっと辿り着くことが出来ました。
ああ・・・、間に合ってよかった!

会場に向かっている時、かなりの勢いで雪が降っていて「え?晴れって予報じゃなかったの?」と、ぶつぶつ文句を言っていました。
ところが、会場に到着すると、さ~っと雲が流れて、頭の上は真っ青!


私って、晴れ女かしら?と、嬉しくなってしまいました。

旭川の冬まつりは石狩川の河川敷がメイン会場で、毎年、巨大雪像が作られます。
自衛隊さん、ありがとう!
ここ数年、タカラトミーとのコラボでトランスフォーマーとか、昨年はウルトラマンが題材でしたが、
今年は、旭川市のゆるキャラ、あさっぴーとゆっきりんが巨大雪像になって登場です。



私としては、直近数年の中で、これが一番好きだな。

この巨大雪像の横は、長~い滑り台になっていて、子どもにも大人にも大人気!
ただで滑れるしね!


一般の人が参加する市民雪像もなかなかの物!



子供達が遊べるように、わざわざ滑り台をつけてくれた雪像もあります。


一般の人が作った雪像に、こんな風に触れることが出来るのは、貴重な体験かもね。


河川敷の会場には、数々の体験イベントもありますよ。
旭橋の下では、スノーラフティング、一回300円なり!



他にも、無料のチューブスライダーなどがありますが、目を引いたのはこれ!



熱気球に乗って、会場を一望できるのです!
大人2000円、子ども1000円。
上に上って、下りて来るだけだから、お高い金額に思えるけれど、気持ち良さそうでしたよ!




時間が無くて、各所をゆっくり見ることが出来なくて、ちょっと焦ります。
ここのブログでも何度か紹介している氷の彫刻も写真に撮りたいし・・・
『氷彫刻世界大会』は、1Kmほどの歩行者天国となっている買い物公園に転々と彫刻が置かれているので、見て歩くのは結構時間がかかるのです。
全てを写真に撮るのは大変なので、一部だけご紹介・・・

 








お祭りの締めくくりは、やはり花火です。
巨大雪像をスクリーンとしたプロジェクションマッピングは毎日開催されていましたが、今年花火が上がったのは、初日と二日目、そして最終日です。
一時間以上前から場所取りをしたのに、花火の打ち上げ本数が少なくて、良いタイミングを狙う余裕がなくて、写真はグズグズでした。




あさっぴーとゆっきりんのマッピングは、可愛かったよ!

帰りがけ、常磐公園の中のアイスキャンドルの写真を撮ろうかと思っていたのに、もうすでに消されていて、がっかり。
空を見上げると、街の灯りの上にオリオンが輝いていた!


あれ~、ブログに載せると星が見えないね!

「ん~・・・、このまま帰るのは、もったいない???」

意を決して車を走らせ、自宅を通り過ぎ、美瑛に向かい、撮影場所を物色していると・・・

ははは!雲が出てきちゃった!



やっぱり、私・・・晴れ女ではないようだ!

星空は、またの機会か・・・
また、失敗したな・・・
こんなことなら、街の中の星空を、もっとじっくり撮るんだった・・・

とほほ・・・

コメント (1)
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