母の用事があって、送り迎えのために、有給休暇を取った。
久しぶりの日曜日のお休み。
日曜日なのに、有給?と思う方も居るかもしれませんが、
私の定休日は、月曜日と木曜日なのです。
他の曜日でお休みしたければ、有給を取ることになるのです。
母の用事は午前中で終わり、午後は買い物をする予定。
出かけたついでに、少しだけ写真を撮ろうと思ったけれど、遠出をする余裕はありません。
そこで、車なら10分程度で行ける、農業試験センター花菜里ランドという所へお花を見に行きました。
まだ、オリエンタルユルは咲いていないし、ラベンダーも花が付き始めたばかり・・・
単焦点レンズと広角レンズの使用を迷いながらも、全然、撮影意欲が湧きません。
写しても、写しても、なんだか、どうでもいい画像ばかり・・・
何を撮りたい訳でもないから、こうなっても仕方ない・・・
写真への意欲が無くなっている自分にがっかりしながら、帰ることにしました。
車に乗ろうとした時、紫のお花(ブルーサルビア、かな?)と白い蝶が目に付きました。
次々にお花を渡って蝶が飛ぶ・・・のではなく、一か所にとどまって居るのです。
狙いやすそう・・・と思って、久しぶりに望遠レンズを付けて、近付いてみました。
あれ?
一頭の蝶が、身動きしないでお花に貼りついている?
あらら・・・死んでるの?
そこへ、他の蝶が近づいて、盛んに蹴ったり、突いたりしていました。
初めは、死んだことを知らず、仲間に近づいているだけかと思いました。
でも、一生懸命突っついて、仲間の蝶だけではなく、紫のお花も揺らしている。
これは・・・もしかして???
花を揺すると、死んだと思っていた蝶が飛び立ちました。
お花に羽を引っかけて、羽ばたくことが出来なくなっていたようです。
写真を確認したら、羽根の一部が裂けている!
自由になった蝶に、助けようとした蝶が寄り添って、仲良く飛んでいきました。
お花に羽を引かけて、羽ばたくことが出来ずにいた仲間を、
花をゆらしたりして、何とか助けようとしていたようです。
人間が近づいても、その作業を止めようとはしなかった蝶。
その身を投げ打って、仲間を助けようとした蝶が、愛おしくてなりません。
小さな生き物たちの、必死の生き様を、どうしてこの時、私は目にする事になったのでしょう?
何か、意味があるのでしょうか?
あの蝶たちを、見習えとでも言うのでしょうか?
でも、蝶はあまりに美しい。
その姿も、その行いも・・・
私は、彼らの足元にも及ばない・・・
見習うなんて、おこがましいほどに・・・
ああ・・・、蝶の健気に生まれ変われるなら、この世の苦など、蚊に刺されるほどのものだ!
そう思って、また、頑張ろう・・・