サケの運命

浅瀬の攻防

また、サケのお話。
まず、言っておきますが、遡上しているサケを捕るのは、密漁になります。浅瀬に来たサケは、ひょいと手で掴めそうですが、それは違法です。卵を取るために密猟をする人は絶えないとか。サケの身は安く売っていますが、イクラや筋子は、高値で取引きされますから。

遡上して来たサケは、たとえ捕って食べても美味しくありません。海に居る時とは違い、産卵のために川にのぼるということは、彼らの体も劇的に変えてしまうようで、生殖活動に栄養を奪われ、あの美味しい鮭の味は無くなってしまうのだそうです。私は食べた事はありませんが、昔は、捕って食べた方もいるらしです。密猟と言っても、それほど厳格に取り締まりはなかったのでしょうね。

これは、たぶんメスですね。

遡上して疲れ果て、栄養もなく美味しいくなくなってしまったサケを、こちらでは「ほっちゃれ」といいます。「ほっちゃれなんて、うまくねえべや。」てな具合に言います。ほっちゃれは、産卵を終えると川の中で死んでいきます。いわば、生ゴミです。少しなら、川の浄化機能で綺麗になるでしょうが、大量に遡上するとその処理が大変です。忠別川における、ほっちゃれの処理はどうするのか？実は、私も知りません。集めて生ごみとして焼却しているのか、飼料になるように加工しているのか。サケを守る会の人に会ったら、聞いておきますね。





今日の夕方、窓を開けたら、何となく雪の匂いがしました。曇っているので、山では雪が降っているのかもしれません。その雪の匂いが、麓に下りて来たのかな？　で、ふと見ると、雪虫が飛び交っていました。大量の雪虫が、ふわふわ浮くように飛んでいます。外に出ると鼻や口に入りそうです。フリースの上着を着ていたら、家に入る時自分の体にたくさんくっついていて、取るのかとても大変でした。

本当に、冬が来ちゃいそうです　（苦笑）