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JPEG0051~0059 P-100~P-117
第二章 [三]を紹介します。
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※【雪の記憶】が自伝的なものであるなら富島健夫氏の作家としての原点なのか?
・・・・・海彦と雪子は、人目を忍んで交際する中で手紙のやり取りや帰りの駅
での待ち合せ近くの川の堤での会話とふれあい・・・やがて、お互いの家の住所と
道順を交換する。海彦は、同居している長兄や嫂や父に気兼ねしながらも、ある日曜日
に、雪子の家を訪ねる。・・・雪子の部屋の本箱には「日本文学集」・「明治大正
文学全集」・新潮社の「世界文学全集」等の他に、哲学書、洋洋裁や編物の本も
混ざってあった。・・・「読みたいのがあったらお貸しするわ」・・・「みんな
読みたいな」・・・海彦が本格的に文学書を耽読するようになったのは、この頃
からであった。日本の明治大正の名作や世界の古典を、彼はこの本箱から次々に
読んでいった。その日も数冊の本を借りて帰ったのだが、それから後も、汽車の中で
、海彦は読み終わった本を返し、新しく次の本を受け取って読むことになる。・・・
・・・※ここが、所謂、富島健夫氏の作家としての原点だろうかと私は考える。
・・第二章 一 ~ 六(P70~P151)・・海彦たちは、新学年が始まり4年生
新制高校二年生?)になった。・・・・・二人の交際にまつわる出来事、自分たち
の将来の事、実生活での出来事・・・闇市や行商で生計を立てる中で、長兄と嫂
そして、父親との生活の中で思い悩む情景が描写されている。・・・・・
・・・・・春休みの間の交際は、さらに一歩、海彦と雪子の中を親密なものにした。
海彦も雪子も、お互いに軽い冗談を言ったり、よそ行きの言葉で話さないでも
不自然さを感じないようになった。・・・新学期が始まって間もなく、海彦のクラ
スの坂本という生徒と雪子の同級生の山崎という女学生が、服毒心中し学校中が
大騒ぎになった。・・・心中した二人が、とかく噂のある素行不良の生徒ではなくて、
平凡な、目立たない男女だっただけに異常な感動を与え両校の生徒たちに投げられた
波紋は大きかった。・・・両校の生徒の交際を厳重にとりしまり始めた。・・・・・
・・・二人の心中は、感傷的なしえのあこがれか、厭世感(えんせいかん)だと言う
ことになった。・・・
そんな中、進学か就職か・・・自分たちの将来についての関心が高まってもいた。
ある日、軟派の不良和田が海彦と雪子に横恋慕するが、硬派の不良藤田がその事を
知り仲裁に入る。やがて、軟派な不良和田と硬派な不良藤田は、近くの神社で大乱闘
事件を起こす。・・・・・
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※映画【北国の街】では、小島海彦(舟木一夫)と志野雪子(和泉雅子)との恋愛や
硬派な不良・藤田(故:山内賢)との友情が軽妙に描写されている。・・・・・
次回は、 第二章 [四]を紹介します。