踵の痛み

　数年ぶりでNさんが踵の痛みで来院されました。以前は腰痛が主訴で来院されていたのですが、それは調子良いそうですが何故か最近は踵が痛むそうです。

　「踵の痛み」と聞いてすぐにピンと閃きましたが念のため姿勢等をチェックします。するとやっぱり後ろ体重で踵に負荷が掛かっていました。Nさんに限らずデスクワークで運動不足な人はほとんど後ろ体重です。人の身体を１２種類に分類して調整する均整術で言うところのF２タイプに相当します。

　自分では真っ直ぐ立っているつもりでも客観的に観ると全然真っ直ぐでない場合が多いです。Nさんに鏡の前に立って自分の姿勢を見てもらうと自分ではあまりよく分からないようでしたが明らかに後ろ体重になっています。

　施術は踵に繋がっている腓腹筋とヒラメ筋を弛め、姿勢を整える大きな筋肉を弛めます。施術後にもう一度鏡の前に立ってもらうと本人も違いが分かったそうです。患部だけを整えてもすぐに元に戻ってしまいますので根本から変えるには姿勢が大事です。

　ただ姿勢が悪いからといってすぐに病気になるわけではありませんし、自分では意識しにくいので難しいです。Nさんは数日後にもう一度来院されましたが、朝ちょっとだけ気になるそうですので簡単な体操を指導いたしました。その後は痛みが出ないようです。寒いと下肢の筋肉が硬くなりやすいですのでご注意ください。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院