股関節の屈伸

　腰に違和感があるというＥさん。数か月前に鼠蹊部に血栓が詰まり、左脚全体がむくんだことがあるそうです。

　以前はよく「エコノミークラス症候群」などという名前で話題になりましたが最近はあまり聞きませんね。エコノミークラス症候群は湿度の低い狭い空間で動かないで座ったままの姿勢で長時間過ごすことで下肢（主に膝裏）の静脈に血栓ができ、動いたときにその血栓が剥がれて、それが肺に流れて詰まってしまう病気です。

　Ｅさんの場合は、飛行機に乗ってできたものではなく、たまたま鼠蹊部の血管に詰まったそうです。左脚はまだ、ちょっと腫れていて重い感じがします。股関節の可動性を検査すると右と明らかに違います。

　左脚は実際に測ったわけではありませんが、正常な右脚より数％重いと思います。普段はその重い脚を引きずるような形で歩くことになり、結果として腰に来ます。

　施術は腰ではなく、股関節を中心に行いました。施術後、腰が楽なり、脚に血が流れる感覚がすると思っていた以上に喜ばれました。鼠蹊部、股関節周辺は色々な軟部組織が複雑に重なっています。股関節の可動性を良くすると結果、腰への負担が軽減され楽になります。膝を屈伸するように時々、股関節も屈伸すると腰への負担が軽減されてよいです。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院