東京メトロ千代田線乃木坂駅から雨の国立新美術館。
展覧会への入場は事前完全予約制だけど、入り口で検温すれば入館できるしレストランもカフェもショップも営業してる。
「古典×現代2020時空を超える日本のアート」展。
当初の会期は3月1日~6月1日までだったのだけど、6月24日~8月24日へと変更になった。
事前に予約した時間に展示室入り口へ行きスマホの画面を示す。
展示室は一作品を除いて撮影禁止で画像はあまりないけど、ただただ圧倒された。なんて贅沢なコラボなんだろ。素晴らしい。
仙厓×菅木志雄「無限は、シンプルだ」。
花鳥画×川内倫子「愛らしさも儚さも自然のなかに」。
円空×棚田康司「木を彫る、いのちを造る」。
刀剣×鴻池朋子「原始の記憶を呼び覚ます」。
仏像×田根剛「挑むのは祈りと対話の空間」。
この作品は暗室の中に西明寺の日光月光両菩薩が浮かび上がり蛍のように光が降りてくる。今回の展覧会の企画時点ではまさかこんな事態になるとは誰も予想していなかったはずなのに、心打たれる。
北斎×しりあがり寿「軽妙洒脱 浮世の富士」。
乾山×皆川明「自然の神秘、デザインの魔法」。
蕭白×横尾忠則「いつの世もアバンギャルド」。
本当に良かったなぁと余韻にひたることしばしだったのだけど、我にかえってみたら、それにしても、こんなにも閑散とした国立新美術館は初めてだ。
企画展ひとつだけしか開催できてないのだから無理もない。
それは少人数でゆったりと楽しめるのはありがたい。
でもこのままでは文化芸術の行く末はどうなってしまうのだろう。
ヒトはどんな困難な状況下でも創造してきた。
それは本能なのかもしれない。
困難が醸すこともある。
それでもやっぱりCOVID-19が憎いと思ってしまう。
それでも少しずつ前へ。
今宵の楽しみは、しりあがり寿『ちょっと可笑しなほぼ三十六景』日めくりカレンダー(^^)/