「パビリオン・トウキョウ2021」は、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13 」のひとつ。東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、パビリオン・トウキョウ実行委員会によって開催中のイベント。
新国立競技場を中心とする複数の場所に、建物やオブジェを設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案する試み。
会期は7月1日~9月5日。
参加クリエイターは、藤森照信・妹尾和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生。特別参加は真鍋大度+Rhizomatiks。
九段にある石油などで財をなした昭和初期の実業家・山口萬吉の私邸で、今は会員制ビジネスサロンになっているKUDAN HOUSEへと向かう。
靖国神社の前を通っていってもいいんだけど、なんとなく東京メトロ・九段下駅の7番出口から坂を上る。
この坂の途中には築土神社さまがある。
創建は940年(天慶3年)とされる。この年は平将門が敗れた年でもある。
創建の地は今の大手町の将門塚付近で将門を祀ったことから始まるらしい。当時の名称は津久戸明神。
現在の場所に九段中学校建設のために遷座されたのは1954年。
拝殿前の狛犬は千代田区で最古と言われる。
今はマスク。
お顔が隠れているのはお鼻が上を向いておられて鼻まで覆うとこうなる。
神社を護るのは狛犬と獅子。頭上に角があるのが狛犬で無いのが獅子なのだけど、どちらの頭にもなんか乗っていて、このすっきりしない意匠が面白い。
坂を上り切れば暁星学園のお向かいがKUDAN HOUSE。
石上純也の木陰雲。
クリエイター:石上純也
協賛:東邦レオ株式会社/Cartier/株式会社中川ケミカル/株式会社ユニオン/株式会社資生堂/大成建設株式会社滙/北京益滙達清水建筑工程有限公司上海事務所
素材協力:株式会社門脇木材/株式会社山大/大光電機株式会社/株式会社サンゲツ
旧山口萬吉邸は、1927年(昭和2年)に建てられた昭和初期のスパニッシュ洋式の洋館。建築には、内藤多仲・木子七郎・今井兼次が関わった。
その庭に石上純也は2021夏限定の日除けを計画したのだ。
パビリオン・トウキョウへの石上純也のコメント。
歴史ある風景に溶け込むように、新しいけど、もともとそこにあったような建築がつくれないかと考えました。
開発され尽し金銭とステイタスだけで語られる土地の遠い遠い記憶がふとよみがえるような錯覚を覚える猛暑日。