ついでといってはなんだが横浜美術館コレクション展もみた。
真葛焼があった。なんだか気になった。
この気になったは後でわかるのだけど。。
京都真葛原で生まれ横浜で育った真葛焼。今では幻となっている。
小さな真葛焼の美術館があるのは知っていたが、開館日は基本的に土日。今までは仕事の関係で冠婚葬祭以外に土日に休むことは難しかったけど今は行ける。宮川香山眞葛ミュージアム。
横浜駅東口からポートサイド地区へ。
資生堂パーラーさんなんぞがあってつい引っかかってしまう(^^;
ポートサイド地区はアートがたくさん。
ボラードも作品。
ミュージアム。
中は撮影禁止なので画像はないけど見応えたっぷり。
真葛焼を生み出したのは、宮川長造。
宮川長造とは京都真葛原の楽焼の陶家の10代目。なぜそう思ったかは不明だが、楽焼以外の陶芸修行し嘉永4年に窯を開いた。
この時、眞葛焼の名称は安井宮からたまわり香山の号は華頂宮からたまわったというから、今でいうところの宮内庁御用達のひとつだったのかな。以後、代々宮川香山を名乗ることとなる。
真葛焼初代とされるのは、長造の子の虎之助。
長造が楽焼以外の陶芸修行を始めたのも謎だが、長造が没し兄が病弱だったために18で家督を継いだ虎之助が京都から横浜に来た理由も謎。謎なれど、家督を継いだ10年後の明治3年に妻子と門人4人を連れて久良岐郡西太田村に窯を開き、時代の要請に従うかのように輸出向けの陶業を開始した。
横浜美術館コレクション展は展示条件は悪いけど撮影可能なので横浜美術館コレクション。
海外向けの作品は華美。
40という働き盛りでなぜだか息子の半之助(2代目宮川香山)に家業を任せたのは明治15年。
以後の虎之助(初代宮川香山)の作風は変わる。
そして最晩年大正5年の作品は実に静か。
その後、半之助の子3代目葛之助は戦災死。葛之助の弟4代目智之助が継いだものの横浜大空襲で真葛焼は途絶えた。
真葛焼の窯跡がわずかに残ると知ってたずねたのは去年の4月。
なんとなく気になって再訪。
一本橋を渡ってどんどん商店街へ。
確かあそこから入った。
そこの角を曲がった。
案内板は健在なれど。
ああ・・
無い。。。
無くなってしまったんだなぁ。
去年と同じ花が咲く帰り道。
だからなんだというわけではないけど。。。
ま。
シルスマリアさんのホットチョコレート。
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