疫病下で次々に様々な展覧会が中止に追い込まれたけど、黒川里山アートプロジェクト「緑と道の美術展in黒川2020」は開催されることになったと知った時には嬉しかった。
この野外展覧会は、川崎市西部に位置する黒川地区にある里山とアートのコラボレーション。今回で5回目をむかえる。
公式ガイドブックには「里山の恵みを受けた生産緑地である黒川の営みが変わらずに続いているように、美術展も活動を止めず、アートは人々の生活に直結した心と体を健やかにする力があることを信じて、今回の開催に至りました。」と書かれていた。
どこからどう回ってもいいけど例年と同じく小田急・はるひ野駅下車。
改札を出る前にトイレを済ませる。この展覧会で一番困るのがトイレ。会場にトイレは無いのだ。
黒川里山アートプロジェクト「緑と道の美術展in黒川2020」。
会期は11月1日~11月30日。
会場は、小田急黒川駅からはるひ野駅に至る里山。
駅前で公式ガイドブックをもらってスタートなのだけど、駅のロータリーにすでに作品。
「海の響を懐かしむ」:豊田晴彦:小松石。
縄文海進の頃の響きが聞こえているのかもしれない。
川崎市立はるひ野小・中学校の横を通って丸山こもれび公園。
黒川よこみね緑地へと入っていく。
あ!見逃すとこだった。
よこやまの道に至るという案内板の後ろにキミもナビゲーター。
「ミチビキビト」:岩森咲季:鉄。
キャプションもナビゲート。
よこやまの道へ。
なにやら囲いが見えてきた。
「故郷=沃土プラント」:長谷川千賀子:腐葉土・木・布パネル。
囲いの中には落ち葉や枯れ枝が集められて堆肥が醸されている。
この堆肥作りの方法は、たぶん大昔から同じ。
この里山でも作られている。
今は縄文時代も農耕があったという説が有力だ。
堆肥プラントの横にはパッチワークが揺れる。
「9+13+21=私が私でいるために!」:間地紀似子:布。