桐箱屋なんていう風変わりな商売を生業にしているから、同業者に会うことはほとんどない。
小さな業界だから組合なんてのもないし、
基本、ライバルだしね。
例外的に、東京の H 社の T 社長とは長くおつきあいをさせいただいている。
H 社はユニークな業態だから弊社とはバッティングしないし、
何よりも T 社長と僕は歳がちかいこともあってウマが合う。
ことし H 社とのお取引も増加傾向で、ますます懇意にさせていただきたい。
さて今回、思わぬご縁で、同業者 Y 社の M さんと知り合うことができた。
先日、会社にお邪魔したんだけど、あろう事か工場まで見学させていただいた。
M さんは、桐箱屋としてはスーパーマンの部類に入る。
製材から板剥ぎ、組立、仕上げまでをお一人でこなす。
つまり、自分の腕一本で、丸太（原木）から桐箱を作りだしている。
これほどの職人さん、他にいないんじゃないかな？
ともかく Y 社とのお取引がはじまった。
スーパー職人である M さんに納品するんだから、少しのゴマカシも通用しない。
さらに気を引き締めて作製せねば！
