![Cohabitation Cohabitation](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/14/8a228090164d98bf2aa908979306ad1d.jpg)
彼女は、長い距離を歩いて、
ちゃんこ屋さんにやってきた。
お店の入り口で、ちょうど僕らは出会した。
日曜日の夜、幼なじみ3人で、
ちゃんこ鍋に舌鼓を打った。
彼女は今、僕と同じく独り暮らし。
いっそのこと一緒に住もうと
何度も同棲を持ちかけてるんだけど、
その都度、けんもほろろに断られている。
余談だけど、
そのちゃんこ屋さんは「たにあらし」という店名で、
創業者が元大相撲力士だったころの四股名に由来している。
そしてMLBのSFジャイアンツ傘下所属の
山口俊投手のご実家でもある。
彼女の今の仕事は、5時きっかりに終わるらしい。
最近、僕も5時ちょい過ぎには帰ってるから、
ちかぢか5時半に彼女と待ち合わせをしようと思っている。
今回はなぜかしおらしく控えめに飲んでいたけど、
本当の彼女は酒豪であることを僕は知っている。
![Fukinotou Fukinotou](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/62/f2394081b6025446a4d6e28618384533.jpg)
僕は飲み屋街で生まれ育ったから、
野草や山菜にはうとい。
嫁さんは安心院という山あいの盆地の出身だが、
これまたこの手の知識はない。
けれど、嫁の実家にいくと、
お義母さんが山菜料理をだしてくれる。
結婚してはじめた食べたタラの芽の天ぷらは、
ホント美味だった。
そして今回、ふきのとうをいただいた。
ふきのとうは、雪解けを待たずに地表から顔をだす。
そう、春を告げる使者だ。
冬眠から目覚めたクマ(九州にはクマはいない)は、
最初にふきのとうを食べるといわれている。
ふきのとうといえば、
天ぷら、ばんけ味噌(味噌炒め)などが代表料理で、
いかにも「和」な感じだけど、
今回はちょっとイタリアンな
ジェノベーゼ風(ソース)にしてみた。
パスタに絡めれば、
イタリア人も「Mamma Mia!」と声を上げるだろう。
トーストにのせても、クラッカーにのせてカナッペにも。
そして、焼いた肉にもよく合う。
カルパッチョにトッピングしてもよく、
意外にも冷や奴にもマッチする。
当然ながら、ワインやビールにも合う。
どんなものでも酒の肴に変えてしまうミラクルソースだ。
この苦み走ったジェノベーゼ風ソースは、
苦み走っただけの男より使い途が多い。
役立たずの僕などと比べると、
遙かにスグレモノなのである。
![Hamburg Hamburg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/8d/ea79f50dcb1a6375fe63ab0db81005c7.jpg)
シブい肴で酒を飲んでいた。
さらには、おツマミなしで飲むことがカッコイイと
勘違いしていた節がある。
最近はオッサンになっていくことと逆行するように、
お子ちゃま系メニューが好きになった。
昨夜は、お子ちゃま料理の王様、ハンバーグだった。
僕は、おろしポン酢とかキノコ系ソースの和風テイストよりも、
王道ともいえるデミグラスソースで食べるのがお気に入りだ。
デミグラスソースにタバスコを加える、これが僕的ストロングスタイル。
学生時代、大学のほど近くに「ナポリ」というハンバーグ専門店があって、
たまさかそこでランチをすることが僕らのささやかな贅沢だった。
800円前後だったと思うけど、学生にすればやはり高級ランチ。
意を決して、のれんをくぐっていた。
サークルの先輩、Kさんによく連れていってもらった。
K先輩は、でてきたハンバーグにタバスコを死ぬほどぶっかける。
僕も真似て、先輩ほどではないが、タバスコをぶっかけるようになった。
以来、僕にとって、デミグラハンバーグとタバスコは不可分なものになっている。
昨夜も、デミグラスソースにタバスコをぶっ込んだ。
ハンバーグ自体の美味しさに学生時代の淡い記憶が加味されて、
僕のデミグラハンバーグはさらに格別なものになった。