全国的にクリスマス。小さい頃の思い出に脚色してみた。僕の家は貧しくてその日の食べ物にも困るような暮らしをしていた。今日はクリスマス、「かあちゃん、今日は早く帰ってこれるよね」「‥‥」「家にもサンタさんは着てくれるよね」母親は困ったような顔をして無言で出て行った。その日の夜僕は姉ちゃんと二人お腹を空かして母の帰りを待ったが母の帰りは遅かった。「姉ちゃん、靴下ここでいいかな、サンタさん来てくれるかな?」枕元に置いた穴の開いた靴下を見て「フフッ」と姉は笑い何も言わずに僕を寝かしてくれた。翌朝目を覚ますとその靴下には新聞紙に包れた芋が入っていた。そう昨日の夕食は姉が暖めなおしてくれた芋だった。
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