先に逝ってしまった友よ、綺麗な死に顔だった。やつれていたが穏やかないい表情だった。思いは尽きないが骨は拾わせてもらった。本当は酔いどれが拾ってもらうはずだったのだが‥、友達は皆そう思っている、自分の骨を拾ってくれるのはお前だったと‥、順番がくるってしまったぞ、本当に残念でしょうがない‥。「なあ、たっち」「‥‥」。
友よ、長い間友達でいてくれてありがとう。いや、友達と呼んでくれてありがとう、最後に友達として何もしてやれなくてすまん。先頭車両で待っていてくれ、何時になるか分からんが必ず後の車両で逝く、その時も友達と呼んでくれよ‥‥。
「とうやん！」「なんだ、どうした！」「マチコがまっとる、あの橋のたもとまで大急ぎで！「よっしゃ、まかしときー、なんで関西弁なんや～」 友よ、今、どの辺りですか、俺たちがしっかり前を照らすので安心して歩いてください、今日最後のお別れに行きます、待っていてください！
「そりゃないでがしょ、新太郎くん」「だって俺、猫に友達なんかいないもん」「そうでがすか、やっぱりマチコは待ち続けるのでがすね」「そう、あの橋のたもとで‥」「なんでがす、やっぱ気になってるんじゃないでがすか、この照れやさんが！」 友達が永遠の旅に出ました。皆をおいて‥、友よ、またあの世の３年G組で逢おう、お疲れ様、お前は頑張ったんだよな‥‥。
昨日はまた飲んで喋りすぎました。困った酔いどれおやじです。「あたしマチコ、昔懐かしいマチコ巻きをしてみたの、どう太郎くん？」「お前なんか知らん！」「お前って奴は‥‥」
今日は参観日で学校に行ってきます。なんか緊張するな～、子供たちでもないのに？どっかに隠れたい！ハテナさん、ご忠告有り難うございます！
有り難うございます、ぱぴこさん！非常に嬉しいです。でもものすごくおやじなのでメールのやり方がわからず人に聞いてかならず連絡を取ります。「遅っくれてる、とうやん、それじゃ今のパソコン世代についていけないよ」「すまん、昔の人間なんだな～、でもお前はできるのか？」「あったぼーよ、出来っこないじゃん！」「な、なんだと～」
今日は学力テスト。休み明けそうそうのテストである。子供達は大変だな～、酔いどれはテストと聞くだけでぞっとする。昔、さんざっぱら勉強したからな～。「ほんとに～」「「うっそで～す、ごめんちゃい！」「とうやん、うそはいけません」「すいませんでした、ガチョ～ン！」「古いな～、それ」
こちらはまだまだ雪深い、暖かくなったといっても残雪は中々溶けない。そんな中新太郎と共に散歩。少々時間をかけ歩いて思うことは友達のことばかり。本人の前ではいえないがなんとか頑張って元気な姿を見せてほしい！
「とうやんと長いお散歩楽しいな」「そうだな随分と暖かくなってきたからな」「明日もお願いします」「あんまり引っ張るなよ」「とうやんのお爺さんみたいだよ」「なに～、お前になんかまだまだ負けん、あっ、腰がいて～」「無理すんな、おやじ！」「くっそ～」
