酔いどれおやじの千五百五十五日目

「こう寒いと暖かい陽だまりが恋しいでんな～」



「そうでんな～」

酔いどれおやじの千五百五十四日目

「雪だっていってるでしょ、そんなかっこして、ほんとに！」



「いっしょに入って温まりなさい！」「うるさい、アチョー！」

酔いどれおやじの千五百五十三日目

「皆さん～雪ですよ雪、あれ白くなっちゃった！」

酔いどれおやじの千五百五十二日目

「ああ、めんこいよ」



「めんこいって言ってるでしょ！」



「俺なんか‥」



「言われてみて～‥」

酔いどれおやじの千五百五十一日目

「めんこい」



「ねぇってば！」



「めんこくねぇのかよ！」

酔いどれおやじの千五百五十日目

周りの景色は少しづつ変わりつつあるのに日常の生活は何も変わらずに動いています。なにか近くにあったものが

どんどん遠くになっていく気がします。

酔いどれおやじの千五百四十九日目

おやじと最後の別れをしてきました。いい顔で寝ているみたいで声をかけると、「おう、来たか」と起き上がりそうで

した。享年、８３歳でした‥‥。

酔いどれおやじの千五百四十八日目

おやじが亡くなりました‥‥。

酔いどれおやじの千五百四十七日目

「寒くなってきた。もう１１月ですねぇ～、寒い日はこれが一番！」



「おれだって！」「それは行水でしょ」「‥‥」