早速、警察に行き前の担当刑事に事の成り行きを話した。
「と言うことは、「禁酒会」の裏筋の金融会社がある訳だね」
と刑事が言うなり、地図を持ってきて、3人で探した。
しかし「禁酒会」も金融会社も載っていない。
刑事は「谷町君ちょっと」と呼び、今の話をして、調べるよ
うに言った。
しばらくして書類のようなもを持ってきて、「その場所は、
横浜寿町の暴力団扇組の所有する倉庫となっています」
「金のもつれか。班に分け、寿町扇組と金融会社に今から
一斉にどうなっているか調べてくれ、もみ消されないよう」
「君たちは家に帰り、連絡を待ってくれ」と指示された。
綾子は「心配だわ、怖い」と怯えている。
「大丈夫、空手3段の俺が付いている」と綾子を抱きしめた。
綾子はずっとこのままでいたかった。
「禁酒会」に力を入れたおかげで、雄一と綾子の関係が
一気に縮まった。
「綾子、来年は高校だな。誕生日はいつだ」「来年の6月8日
で16才になるの」。
雄一は「16才か。結婚できる年だな」と小声でつぶやいた。
「綾子は知らないだろうが、俺が生まれて、離婚し、俺は今
の母、前妻の恵美子さんと暮らすようになり、その後父は
有子おばさんと結婚して綾子が生まれたとなっていたが
実は最近知ったのだが、綾子は有子おばさんの連れ子
だったんだ。前に、私の母(恵美子)殻聞いていたが、し
っかり調べると、それが事実らしい。木田家と恵美子家の
縁を切るために」。
綾子は返すことが出来ない状態であった。
「つまり綾子と俺はまったくの他人なんだ。だからおおやけ
には出来ないが、付き合うのも、結婚するのも問題は無い。」
「もし結婚しても2人だけの挙式になるだろう。
「ただし、まだまだ時間が有るから、俺も綾子も変わってし
まう可能性は有るが」
その時警察から電話があった。