ƔƔ kisujapan ƔƔ 

 
 
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各人

2013年11月20日 15時51分04秒 | 買い物

「お前も来てちょうだい。関係者はみな調書取ってるから。」

「どうせ来なくちゃならないから」と母からの電話であったので

1人でどうしようと思っていたので、丁度良かったと思った。

早速着替えて、綾子は出て行った。

少し行くと大通りに出るので、タクシーで行くつもりだった。

おばさんの家なら分かるが、警察署は知らなかったから。

空車のタクシーが来たから、手を上げた。

「えーと北警察署までお願いします」と言ったが「はい」と答えた

だけで良かった。

質問されるのが嫌だったから。

ただでさえ1人でタクシーに乗ったことも無いから。

20分位で到着した。

警察署の前に立つと、何だか怖くなった。

中に入ると、お母さんが待っていた。

「綾子ご苦労さん。調書は簡単に終わるから。」と良子は言った。

良子について行くと、取調べ室に着いた。

「ここからは1人で入って待ってなさい」と良子は刑事を呼びに

行った。

部屋の中はTVで見るより綺麗であった。

綾子は少しどきどきしてきた。

「がちゃ」という音と、男性が2人と良子が入ってきた。

そのうちの一人が綾子の前に座りご苦労さん」と怖そうな刑事が言った。

「いえ」と小さな声で、綾子は言ったが内心は泣きたいくらいに見える。

まさか中学2年でこんな所に入るとは夢にも思わなかった。

「まーそんなに、硬くならなくていいよ、一様関係者には調書を取るから

すぐに終わりますよ」。

「えーと、木田綾子さんですね。」と刑事が言い「はい」と答えた。

「今回亡くなった吉田富雄さんは知っていますね」「はい」。

「良く会いますか?」「いいえ、滅多に。おばさんに用がある時は家に行き

ますが、おじさんとは会いません」。

「聞いたと思おうがおじさんはマンションの5階から落ちて亡くなり、最初は

飛び降り自殺かと思ったが、調査していたら、1人じゃなかったようなんだ

だけどあまり付き合っている人もいないようだし、妻の慶子さんとも会話は

ほとんど無かったらしいから、何か知っていることがあったら聞きたくて皆

さんに聞いているんだ」。と言ったが私は数ヶ月に一回見たらいい位なので

分からない。

「私は先程も言ったように、おじさんのことはまったくといって言うほど知りま

せん。」と言った後すぐに良子が「もういいでしょ、この子とは会わせなくして

るんです。」と綾子を守った。

「はい、わかりました。もう終わります。ご苦労さんでした」

綾子は付き添われるように部屋を出た。

綾子はふらふらであった。

「大丈夫?」「大丈夫じゃない。倒れそうよ」と緊張を隠せない。

そこに雄一がやってきて、「嫌だったろう、もう帰ろう。」

「雄一さん後はお願いね、私はまだ帰れないから」と1万円渡した。

交通費と夕食代よと言った。

「やっぱり雄一さんが来てくれて良かった、お父さんは関係ないのに

と起こっているし。ありがとうね。泊まって行くんでしょう?」と言うと

「はい、姫を守らないといけないから」「さすがね」と2人を送り出した。

外には良子が呼んだと思われるタクシーが待っていた。

「大変なことになったなー」

 

続く


各人

2013年11月19日 22時09分54秒 | 買い物

まず雄一がタクシーでやってきた。

「大丈夫か」と一声目がこれである。

綾子のことを心配しているからだ。

今2人は警察にいるのか。

やっと「うん」と言うと共に、泣きながら雄一に

抱きついた。

「もうすぐ5時だな、お父さんはいつ頃帰ってく

るんだい。

6時前には帰ってくるは。

「しかし俺がわざわざ京都から来た事にどう思うだろう。

離婚してから一回も来た事が無いし、まーいや全くの

他人だし」。

「じゃどうしてきたの?」と言われ、「そりゃお前が泣

き虫で怖がりだから飛んできたんだ」。

「心配してくれたのね」「まーそいうことだ」と言った

もののある意味では嫌がられるだろな。

特に親父には。

たまたま帰ってきていたことにしておこう。

でもおばさんは大丈夫だろうか。

その時、雄一の携帯が鳴った。

「もしもし」「雄一どこにいるの」しまった、お袋だ、親父

よりこっちが怖いな。

「今日は友達の家に泊めてもらうから、帰らない」「それなら

それと連絡してよ」と、思ったとおり怒っている。


しばらくして雄一の母は、そそくさと出て行った。

たまにしか会えない人に会いに。

まだ40歳そこそこだから、男が出来てもおかしくは無いが

雄一に知られたくなかったんだろう。

綾子はこれからの事もあり又泣き出し、雄一に抱きついた。

その時「ただいま」と何も知らない父が帰ってきて、綾子を

抱いている雄一を見るなり「何だお前は、何してんだいるだ」

と、2人を離し、そこで理由を言おうと綾子が止めに入ったが

父のパンチが雄一の顔に当たり、鼻血が飛び出した。

「お母さんはどうしたんだ!」「いないじゃないか」。

「誰もいないうちに来て綾子をたぶらかしやがって、思えの妹

だぞと殴りかかったが、綾子がコップの水をお父さんにぶっ掛けた。

「うわ!」と言いながらひるんだとき、綾子が全てをぶちあけた。

「慶子おばさんの親父がか!それを早く言え」と混乱している。

たまにお酒を飲みに行く友達だから、かなり動揺した。

雄一のことは忘れて、「警察に言ってくる」「私も行く」と

言ったが、「飛び降り自殺した人を見たらいかん」と出て行った。

雄一を見ると、赤くなり痛そうだ。

「ま、しょうがない、確かに来たのは間違いだったらしょうがない。」

綾子が倒れそうに電話かけてきて、少しは知ってるし、飛び降りと聞

いたから来てしまったが、良かった。

俺がいないとお前1人になっていた所だったから。

そこに電話がかかってきて、「綾子大変なことになっちゃった自殺

でないらしいのよ」

続く

 


各人

2013年11月18日 10時49分55秒 | 買い物

電話に出ると、雄一だった。

「今新幹線に乗ったから、大丈夫か、びっくりしただろう」

といたわってくれる雄一。

しかし雄一と話しているうちに大変なことに気がついた。

頭が混乱しているといえ、「あなたのお父さんが飛び降り

たといったが雄一の父は自分の父で、昔は大酒のみで

みんなに嫌われていたが良子と出会い、酒をやめるから

結婚してくれといったらしく、私は父がお酒をやめ飲んで

いるのを見たことが無い。

結婚してしばらくは禁酒していたがやはり辞められず

離婚して雄一は母親と暮らすことにした。

そういう話を聞いているから勘違いしておばさんの夫

も大酒のみで、飛び降りたから、雄一には何の関係も

無く父親は綾子が生まれてからお酒をやめたのである

少し複雑な血縁では有るが。

それに気が付いた綾子は雄一にそのことを告げた。

しかし雄一は酒を辞めた父と会って見るのもいいだ

ろうと思った。

しかし何か因縁めいた話である。

親族関係を書いてみたら         

             木田祖父母健在  

               |        良子・慶子の祖母健在

  兄・「木田和一」 「木田和夫」ー「良子」妻ー「慶子」姉

  /           /     | 

 「玲子」妻  「 雄一」元の父  「綾子」の今の父親

            /               

元和夫の妻「美恵子」ー祖父母無し

 

 

雄一が知っているのはこんな感じである。

他にも絡んでいる人がいるだろうと雄一は思った。

良子・慶子の祖母はまったく記憶に無い。

綾子は実の妹であるが戸籍では他人である。

 

 

綾子は雄一が好きだが、実の兄弟であるので

結婚は出来ない。ただし子供を作らないように

すれば戸籍上結婚は出来る。

それを知らない綾子は雄一と結婚して、子供を作り

幸せな家庭を持ちたいと思っている。

 

話は戻るが父親より先に雄一は戻ってくるだろう。

しかし綾子はそれから父を待って3人で行く気には

なれない。

父と雄一は10年以上会っていないし、雄一は父

を嫌っているようだし。

おまけに今回の事件に綾子の勘違いで呼び寄せ

てしまって綾子はそれも悩みになっている。

もしここで3人が会った時の事を考えると.....

その時電話が鳴った。

「もしもし綾子大丈夫」「大丈夫だけどおばさんは」

「お姉さんは一緒にいるから大丈夫。一応現場検

証も終わり、警察の方が片付けているところなの」

「そう、それより私雄一兄さんを呼んでしまって、も

うすぐ着くところなの」。

と聞いて裕子は驚いた「何故なの」「頭が混乱して

しまって。でも分かってくるくらいだから、良いじゃ

ない。そんな事言い争ってる場合じゃないでしょ」

「まーいいわ、あなたに任せる」と電話を切ると、

電話があり「今新横浜だから30分ほどで着く」

との雄一からの電話であった。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


各人

2013年11月17日 21時19分35秒 | 買い物

それを聞いていた綾子も飛び出してきた。

「おねーさん、早く行かなきゃ」と良子が言っても

姉の慶子は亡霊のような顔をして動かない。

「綾子タクシー呼んで!」。

綾子はびっくりして電話帳を調べ始めた。

良子はキッチンに走り、氷を持ってきて洗面器に入れ

タオルも入れ、絞ったタオルで慶子の顔に押し付けた。

びっくりして慶子は正気を取り戻した。

「良子。どうしよう」と涙で汚れた顔で言った。

「今タクシー呼んだから、顔洗って着替えて」

と洗面所に連れて行き、「綾子呼んでくれた?」

「うん、5分位で来るって。」綾子も呆然としている。

良子は自分の服を出し、慶子に着させた。

綾子はこんなきびきびした母を見たことが無く驚いた。

「プップー」と外で音がする。

「おねーさん行くわよ。綾子は後で電話するからお父さ

んが帰ってきたら、一緒に来てね」と気合が入ってる。

「わかった」と言うまもなく慶子をタクシーに乗せ出

かけた。

一体どうしたんだろうと、興奮が止まらない綾子。

いても立ってもいられない綾子は義理義理の雄一に

電話してみた。

携帯しかないから繋がるかどうか心配したが、雄一

が電話に出た。

その時何故か綾子は泣き出した。

「もしもし」と雄一が言う「あなたのお父さんが飛び

降り自殺したの」と涙声で言った。

「なんだって!本当か!」と驚いた雄一はいつもと違い

大声を出した。

「いったいどうしたんだ」と言われても答えようが無い。

「とにかく又俺から電話するから待ってくれ。お前どう

してんだ」「お母さんがおばさんを連れて行って電話待

ってるの」と言い、雄一と話し、少し落ち着いた。

雄一も複雑な気持ちだった。

自分の実のお父さんで、お酒を飲んでいつも喧嘩してた

ことしかあまり記憶が無い。

それで避けてきて10年以上合ったこともないし。

しかし行かなければ綾子が心配だから行くことにした。

元の父とはもう会うことも無いし。

まだ大学にいたが、京都駅に向かった。

良子は良子と雄一の電話を待ち、父が帰ってくるのを

待つしかなかった。

しかし久しぶりに雄一と会えるのは嬉しく頼りになっ

てくれた。

まず電話があったのは母の良子からで、慶子おばさんの

家にいるから、お父さんが帰ってきたら来いと言うこと

だった。

お父さんが帰ってくるのは19時位だから、まだ時間が

あり雄一からの電話を待つしかなかった。

しかし考えたら長い間、避けて来たのを知っているから

来る事は無いかもしれないと思いながら。

その時電話が鳴った。


続く。

 


各人

2013年11月16日 21時58分17秒 | 買い物

「今日は」。

「はーい」。

と綾子の母、良子が玄関に行くと姉の慶子が来ていた。

「珍しいわね。何かあったの」と良子に尋ねた。

なんだかかなり疲れているようであった。

「また夫と喧嘩してきたの。もう我慢できないわ」とい

つになく、真剣な顔をしている。

「まーまーおねーさんそう興奮しないで。冷えたお茶持

ってくるから」と良子はそそくさとお茶を取りに行った。

お茶を持ってきたら、慶子は泣いていた。

「そんなに大喧嘩したの?」

「もう無理だわ、別れる」と興奮して言った。

慶子の家は息子を入れ3人暮らしである。

良子の家と同じで、別れ話を聞いて夫が一度別れているか

ら、何か嫌な気がした。

「お酒ばっかり飲んで、仕事もろくにせず、暴力まで振る

うのよ」といつもと同じことだった。

「もう家を出るって言って出てきたの。しばらくここにい

させて」と言う。

普通でない姉の言葉に圧倒され、慰めようも無い。

「ただいま」と綾子が帰ってきて、おばさんである慶子が

いて、暗い雰囲気であった。

「おばさん今日は」と綾子が言ったが、返事もしない。

さっさと部屋に戻った。

かなりの暴力を受けたかして顔中あざだらけである。

服装も出かけるような格好でない。

「おねーさん、お茶でも飲んでゆっくりして。」とお茶を

渡すとごくごく飲んでしまった。

「もう頭がおかしくなってるのよ」と言う慶子。

リリリリと携帯の音がする。

慶子の携帯だ。

出そうも無いので良子が出ると、「もしもし、木田ですが

と姉の」と姉の苗字を言った。

「もしもし警察ですがお宅の夫であると思われる男性がマ

ンションの部屋から飛び降り亡くなられたので、確認して

もらいたいんですが」という電話であった。


続く