「冷静と情熱のあいだ」
映画の撮影は、日本のほか、イタリアのフィレンツェやミラノでも行われた。イタリアの美しい街並みと日本の学生街、そしてエンヤの神秘的な音楽が、絶妙に絡みあっている。
大学を卒業後、絵画の修復士を志しイタリアのフィレンツェの工房で学んでいた阿形順正(竹之内豊)は、同じフィレンツェに住む芽実(めみ)という日本人の彼女にも慕われ、周りの人々から見たら一見順調な人生を歩んでいるようにみえたが。
「許されざる者」
江戸幕府最強の刺客として恐れられた男が、やむを得ぬ事情から一度は捨てた刀を手にしたことから壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く。
1880年、開拓が進む江戸幕府崩壊後の北海道。人里離れた土地で子どもたちとひっそりと暮らす釜田十兵衛(渡辺謙)だが、その正体は徳川幕府の命を受けて志士たちを惨殺して回った刺客であった。