大川隆法 《中略》実際、前述したNHK特集を観たあとに牟田口さん(の霊)が出てきたので、やはり、これは、「インパール作戦について、どう思っているのか」、一度、訊いてみる必要があると思います。《中略》
牟田口廉也 まあ、(日本軍が)ヨーロッパを駆逐していたのは事実だわねえ。 だから、フィリピンはアメリカ(の植民地)だったし、インドネシアはオランダでしょう。それから、ベトナム等はフランス、ビルマはイギリス、インドもイギリス。 中国だって、〝被害意識〟では言うが、日本軍が戦わなければ、どうせ欧米に植民地化されていた。再び植民地化される寸前だっただろうと思いますよ、おそらくね。あんな弱い軍隊では勝てるはずがありませんので。《中略》植民地といっても、欧米の植民地なんか、もう悲惨なもんで、完全に奴隷階級で、資源を搾取されるだけの戦いでしたけども。日本の植民地っていうのは、《中略》このアジアの民族たちを平等に扱うというか、人間として、日本人と同じように扱うし、欧米人に劣らないっていう考え方を持っていたわけだ。今風に言えば、「人種差別的な政策、白人優位の政策を打ち破る」っていう大きな目的があったことはあったんでね。《中略》
牟田口廉也 これだけの敗戦をして、まことに申し訳ないと思いつつも、日清・日露の英雄たちと、だいたい似たような世界にいるんですわ。《中略》
牟田口廉也 「(大東亜戦争は)完全に間違っていたわけじゃなかったんじゃないかなあ」っていう気はあったし、「日本が世界第二位になってこようとして、アメリカとの、トップを目指しての覇権戦争だったんじゃないかなあ」っていう感じは持ってるんですよ。 今の、NHKだか、朝日新聞だか知らんけども、そんなところも、「日本が先に悪いことをした」って、一生懸命ペコペコ謝って、「反戦・平和」を言ってる。頭の上をミサイルが飛ぼうとしてる時代にも、「反戦・平和」ばっかり言って、「憲法九条を守れ」って言ってるのには、やっぱり、間違いはあるんじゃないかなあと思いますね。《中略》
ただ、まあ、そうは言うけど、フィリピンを解放したときだって、マレーシア、シンガポールを陥落させたときだって、ビルマを落としたときだって、アジアの人たち、地元の人たちは大歓迎してくれたんですよ。日本軍が来て、〝救世主が来た〟みたいな感じで喜んでくれてたんで。 それを、(日本が)敗戦したっていうことで、全部無駄にして、「日本人は鬼」みたいな、韓国や北朝鮮や中国が言ってるような言い方を全部に広がらせようとしてるけど。韓国、北朝鮮、中国以外の国がみんな、いまだにそこまで日本を悪く言わないのは、やっぱり、「欧米と戦った」っていう意味で、そこに偉大なところはあるし、戦後、(アジアの国々が)独立できたのは事実なので。そのへんについて、明確には言いにくいけども、日本に対して尊敬の念を持ってるからね。 そのへんは、アラブの人たちも持ってると思いますよ、日本に対して。 それこそ、「東郷ビール」なんていうのがつくられて、トルコなんかで大いに飲んだみたいな話もあるが。ロシアには、さんざん痛い目に遭ってるからねえ。(日露戦争で)ロシアをやっつけてくれるなんて、もう、ほんとに、うれしくてうれしくてしょうがないことで。ロシアの侵略には、みんな、ほとほと手を焼いていましたからね。 そういうこともあるので、歴史の善悪は、そんなに簡単には片付けないでくれ、と。《中略》
北朝鮮のミサイル問題の影響で、(日本の)中国地方の人たちまで避難訓練をしようかというときに、NHKのほうでは、「戦慄の記録 インパール」という特集や、「日本軍の731部隊が、化学兵器の陰惨な実験を中国のほうでやっていた」というような特集(「NHKスペシャル 731部隊の真実」)を組んだりしています。終戦記念日に向けてのシリーズなので、しかたがないのかもしれませんが、反戦的なものを流して、「いかに日本がナチスに近かったか」というような感じの報道をしているわけです。《中略》
今、唯物論的に、死体だとか白骨だとか、そんなようなのを一生懸命映して、反戦運動をやってるかもしれないけども。そのなかには、正しいものもあるとは思うが、間違ったものもある。 それに、アメリカ人が人命を大事にしたっていうのは、自分たちのほうの兵員を失うことを恐れてたっていうことは言えるかもしれないけれども、敵国の人を殺すのに対しては何の躊躇もしていないこと、特に、民間人を殺すことに対してまったく躊躇しなかったことも、記録されるべきだと思う。 われわれは、広島、長崎を原爆で〝皆殺し〟にするような、そんなことをアメリカやヨーロッパに対しては、とてもできません。民間人に対してはやらなかったし。 アメリカ人は、補給船とか、そういう民生用のものでも、どんどん沈めていきました。われわれが考えつかなかったことです。その意味では優れていたのかもしれないけれども、やっぱり、〝鬼、悪魔のような考え〟ではあったんでないかと思いますがね。
大川直樹 それは、国際法違反でもありました。《中略》
インパール作戦の真実
牟田口廉也司令官の霊言 より
終戦記念日に、“無謀な戦い”としてNHKで放映されたインパール作戦。
その真相を調査するため、牟田口司令官の霊言が行われた。本書では、圧倒的に不利な条件ながらも、アジアを人種差別的な白人支配から解放するという “大義”のために戦った経緯が詳細に語られている。戦後、9ヵ国が欧米から独立したことを見れば、この戦争には正当性があった。
こうした事実や軍人たちの気概を推し量ることなく、一方的に日本軍を断罪する風潮に一石を投じる衝撃の書である。