北京政府に反抗して感染状況を"暴露"したテンセント!
新型コロナウィルスをめぐって中国では、政権への不信感が強まっている。
例えば中国ネットサービス大手のテンセントが運営する『騰訊新聞』に、あたかも"反乱"らしき動きが見られた。同サイトに、中国当局が公式発表した感染者・死亡者数とは異なる大きな数字が二度現れ、どちらもすぐに訂正されているのだ。
一度目は、1月26日13時42分だった。『騰訊新聞』は、全国感染者数を1万5701人、死亡者2577人と報道した。
ところが、翌27日19時01分には、感染者数2840人、死亡者数81人と訂正したのだ。
二度目は、2月1日23時39分である。『騰訊新聞』は、全国感染者数15万4023人、死亡者数2万4589人と報道した。
だが、翌2日16時03分には、やはり感染者数を1万4446人、死亡者数を304人と訂正している。
『騰訊新聞』と中国政府の間に、少なからず軋轢が生じたと思われる。
政府に反抗した『騰訊新聞』の覚悟
ここで注目すべきは、『騰訊新聞』が中央政府の意向を無視し、2回にわたり実態に近い数字を"暴露"したことである。企業幹部や記事の担当者は、北京政府に処分される可能性が高い。
処分と言っても、中国では職場をクビにされるくらいならば、まだマシな方である。場合によっては、当局に殺害されるか、精神病院送りになるだろう。
例えば2018年7月、29歳の女性である董瑶琼は上海で「独裁制反対」を唱え、習近平主席の写真に墨をかけた。そのため彼女は、精神病院送りになっている。今年1月、董は精神病院から自宅に戻ったが、別人のようになってしまった。
そうしたリスクを犯したくなるほど、中国政府の情報隠蔽は目に余るものがある。
詳しくはこちら↓
新型コロナウィルス 情報統制にテンセントが"反抗"の動き!?
【澁谷司──中国包囲網の現在地】より抜粋
2020.02.11
https://the-liberty.com/article.php?item_id=16802
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