喫煙を考える

「喫煙」という行為について共に考えましょう。
タバコで苦しむのは、喫煙者本人だけではありません。

しんぶん赤旗金曜エッセイ「タバコよもやま話」 ⑤遺族の願い

2020-08-17 09:32:44 | 喫煙を考える

金曜エッセイ第5回は「遺族の願い」。
【出典:しんぶん赤旗 2020年7月31日】

第1回から第4回までのエッセイの内容は

①葉タバコ耕作の児童労働とその被害――作って死に
②タバコ販売業者の狙い――売って儲け
③タバコ購入者のニコチン依存症――買って騙され
④喫煙者の末路――吸って死ぬ

になっています。
これは、東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊髙岩寺の来馬明規住職が
タバコの正体を
「作って死に 売って儲け 買って騙され 吸って死ぬ」
と喝破した「タバコ四段喝ヨ!」からお借りしました。


しかし、タバコの害は吸う人だけにとどまらず
よほどの条件下でない限り
なにもしていない第三者を巻き込んで害を及ぼします。
「タバコ四段喝ヨ!」には、もう一段

⑤受動喫煙被害者の悲劇――吸わされて死ぬ

が加わることで、よりいっそうタバコの正体に近づくのではないでしょうか。
末尾で
「タバコの被害と悲劇の連鎖が繰り返される仕組みを、これからも残したいですか」
と、読者に問いかけました。
私の答えは「いいえ」です。
それは、受動喫煙で苦しみ、タバコ病で家族を亡くした遺族としての願いだと書きましたが
受動喫煙で苦しんだことのない人でも
タバコ病で大切な人を失ったことがない人でも
「いいえ」と答えてくれる社会になることを願っています。


今回のエッセイは、しんぶん赤旗だからこそ掲載できた内容だと思います。
「タバコ」表記も、カタカナ表記での入稿でしたがそのまま掲載されました。
当然のことながら、担当者とデスクのチェックが必ず入りますし
文言の修正や別の表現にすることなど、いろいろとやり取りをして決定稿に至ります。
しんぶん赤旗の名誉のため、また、誤解を招かないよう申し添えますが
今回の連載で、内容や趣旨の変更を要請されたり
私の意に反した書き換えが行われたことはありません。
しんぶん赤旗くらし家庭部の皆様、編集部の皆様
そして、第2回と第5回にすばらしいイラストを描いてくださった岩間みどりさん
1か月以上にわたるお付き合い、ありがとうございました。


なんとか無事に5回の連載が終わり、胸をなでおろしています。
読者の方から感想が寄せられましたしたので、ここにご紹介します。
感想をお寄せくださり、ありがとうございました

「タバコよもやま話」(全5回)が終了しました。いろいろなことを考えさせられました。「作って死に、売って儲け、買って騙れ(原文ママ)、吸って死ぬ」の「タバコ四段喝ヨ!」は短いけれどこの連載を言いあらわしていると思いました。
日本はつくづくタバコに甘いです。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しんぶん赤旗金曜エッセイ「... | トップ | 書評紹介 ~『働くもののい... »
最新の画像もっと見る

喫煙を考える」カテゴリの最新記事