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第4回定例市会で、代表質疑をしました。映像並びに質疑要旨です。その3.こころの健康センターについて

2010年12月23日 21時44分53秒 | おーいブログ
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12月6日の神戸市会の本会議で、民主党会派を代表して、横畑議員とともに議案外質疑を行いました。
1)水ビジネスについて
2)須磨海岸について
3)こころの健康センターについて
矢田神戸市長他執行部の考えを質しました。

↓↓クリック
私が代表質疑をしている映像です

以下、質疑要旨です。

Q.こころの健康センターについて
 私が以前,障害者自立支援法について質疑した際,こころの健康センターを当事者や家族がいつでも相談に行け,社会復帰の手助けをする身近な施設に変えていただきたいということを申し上げ,当時の副市長からは,センターの機能や体制の充実に向け前向きに検討していくとの答弁を頂いた。

先の福祉環境委員会で,本市における精神保健福祉の中核を担う施設であるこころの健康センターの状況についてお伺いした。区役所における相談員を増員するなど精神保健施策として充実に向けた努力をされているようだが,こころの健康センターに関して言えば残念ながら,誰もが気軽に相談に行け,社会復帰の手助けになる身近な施設には程遠く,本来担うべきセンターとしての役割が機能せず,調査,研究や普及啓発といった事務に追われているのが現状のようである。

私は日頃から市の職員も含め,神戸市の財産は人であると考えている。働き盛りの市民の方々が,うつ病などの精神疾患で働けなくなってしまう。こころの病は風邪と同じように誰もが患う可能性があるものであり,そのような方が増えることは,本市にとっても大きな損失である。うつ病などの精神疾患においては,重症化する前に相談してもらい,治療することが重要であり,こころの健康センターが果たすべき役割はとても大きなものであると考えている。

最近は認知症の相談なども増え,各区の精神保健相談員の業務も多岐に渡り,多忙を極めているようである。本市における精神保健施策にこころの健康センターが本来担うべきセンター機能についてどのように考えているのか。誰もが気軽に相談に行け,社会復帰の手助けとなる身近な施設,真に困っている方の受け皿となる施設として,どのようにセンター機能や体制を充実させていくのか,見解を伺いたい。

また,事務的業務の本庁機能をこころの健康センターに包含していることが問題であり,こころの問題の本市においての重要性を考えると,自立支援課・障害福祉課と同列にこころの健康課があるべきと考えるが見解を伺いたい。

(中村副市長)
人が一生のうち,うつ病などの気分障害をはじめとする精神疾患にかかる割合は,4人に一人と言われている。

そして今や,精神疾患は,がんや心臓病と並ぶ国民の生命と健康を脅かす三大疾患のひとつであるとも言われてきている。また,国内の自殺者数が12年連続で3万人を超えるという深刻な事態にあるわけだが,自殺と精神疾患との密接な関連性が指摘されており,その対策強化は急務であると認識している。

人が生活していく上でその基礎となる「こころ」と「体」のバランスが保たれていることが,健康の保持・増進のために必要不可欠な要素であるということであり,本市としても市民のこころの健康づくりは喫緊の課題であると認識している。

委員御指摘のこころの健康センターは,「精神保健福祉法」に基づく,精神保健と精神障害者の福祉にかかる技術的中核機関としての法上の「精神保健福祉センター」であると同時に,本市の精神保健福祉施策を企画立案する主管課業務を所管しており,これらの実施を通して市民のこころの健康づくりを推進することを目的として,平成13年度に設置したセンターである。区役所あんしんすこやか係に配置している精神保健福祉相談員や関係機関等との連携のもと,市民のこころの健康づくりを総合的に推進している。

法上の技術的中核機関としてのこころの健康センターに求められる役割は,より専門的な相談に携わること,区役所や障害者地域生活支援センター等の関係機関への技術的な援助,普及啓発や調査研究等であり,これらセンター機能の充実や,市民により身近な区役所における相談体制の拡充については,その必要性を我々自身も大いに感じているところである。

現在,こころの健康センターに今後求められる役割とあり方をテーマに,神戸市市民福祉調査委員会の精神保健福祉専門分科会においてご審議をいただいているところである。今後とも,専門分科会のご意見も伺いながら,来年度以降,精神保健福祉施策にかかる組織のあり方や相談支援体制等のセンター機能の強化に向け,積極的に検討,推進してまいりたいと考えている。

現在のセンターはJR兵庫駅の南側にあるが,非常に狭隘な状況にあり,相談に来られる方のプライバシーの確保などについても十分でないことから,その対策についても早急に検討していく必要性があると考えている。

(再質問)
こころの問題は神戸において本当に重要だと思っている。知的,身体の障害者と同列にこころの障害の専門職制があって然るべきと考えているので,今後の課題としてもこころの健康課の設置について強く要望する。

また,神戸市障害者推進協議会の会議資料によると精神障害者の保健福祉手帳の交付者は平成21年度末で9,240人いる。18年度末から見ると1,940人増えており,27.5%の増加になっている。依然大変増え続けている。

更に,先日,保健福祉局に尋ねたが,神戸市内各区の精神保健福祉相談員の訪問・面接・電話相談件数は平成14年に実数で3,340人であったが平成21年度には4,252人と1,000人近くも増えている。

今の日本の社会は,本当にストレス社会の中であり,企業などで働く人々の社会的ストレスというのも,皆さんも一緒だと思うし,役所の方々も相当ストレスが溜まっているのではないかと思う。

そのような意味でいうと,こころの病で悩んでいる方もたくさんいると思う。この病というのは風邪と一緒で,早期発見,早期治療するとすぐに社会復帰ができるということになっているが,なかなか優秀或いは忙しい人のところに,どんどんストレスが溜まっていき,メーターを振り切ってしまい戻らないということになっている。

是非神戸市のこころの健康ということで,神戸の善良な方が壊れるのを見ていくのは忍びないということと同時に,こういうストレス社会であるから,そのへんを神戸市がサポートするというのも大変大事ではないかと思っている。そのためにも,「駆け込み寺」とまではいわないが,心の健康センターというセンター機能を有し,本当に精神障害者の方々が安心して頼ることが出来るようなセンターにしていただきたい。先ほども話にあったように,センターは兵庫駅の南側にあり,皆様も健康診断ではよく行くと思うが,同じ3階のフロアの横にこころの健康センターがある。しかもそこにはこころの健康センターという看板も何もない。

神戸市のこころの健康ということで,市長自ら率先していただき,こころの病について,真正面から取り組むためにもこころの健康センターの機能を充実させていただきたいと考えるが見解を伺いたい。

(矢田市長)
 今のところが,非常に手狭になっているということで,ちょっと内容をどうするかということと同時に,スペースの問題があるので,これは他の地域も含めて検討しているという状況である。また,分かったら報告をさせていただきたい。

(要望)
前向きに検討してもらえるということだが,3年前にも同じような答弁をしている。是非,今回は,スピード感を持って,1日も早く,精神障害者の心の支えになるようなセンターにしていただけるように強く要望する。

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