恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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俺の気持ち…~その5

2015-08-23 07:08:29 | かなり年下の彼女

『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。

この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。


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 譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
 本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。

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俺の気持ち…~その5

〈譲二〉
 その次の日は午後から臨時休業にして、会社の寮に汐里ちゃんを連れて行く。

 早めに出たので、約束の時間の30分前には着いた。

 寮では、兄貴がもう来て待っていてくれた。


紅一「やあ、譲二。汐里さん。先方はまだだが…。先に部屋で待っているかな?
3階の応接室で会ってもらう予定なんだ」


 汐里ちゃんが不安そうに俺の顔を見上げた。


汐里「マスターは?」

譲二「俺は遠慮しないとまずいだろう? 7階の喫茶コーナーのところで、缶コーヒーでも飲んで待っているよ」

紅一「そうしてくれるか? とにかく、先方と会う人間はなるべく少なくしたいんだ。
管理人さんにも表には出てこないように頼んであるし、お茶のセッティングだけしてもらって、後は俺が運ぶことになっている」


 3人でエレベーターで上がる。

 3階で下りる汐里ちゃんに「頑張って!」と声をかけて、俺は7階に上がった。


 缶コーヒーはすぐに飲んでしまった。時間つぶしのために持って来た愛読の歴史小説を読んで過ごした。


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 寮からの帰り道、ちょっと元気のない汐里ちゃんを食事に誘った。

 少し前から目をつけていたしゃれたイタリアンで早めの夕食をとる。

 汐里ちゃんは「マスターと二日連続でデートできるなんて…」とはしゃいでいる。

 しかし、それは無理をしているのだと俺には分かった。

 お父さんと…、うまくいかなかったのだろうか?

  夜にでも、兄貴に電話して聞いてみよう。


 帰り道は二人とも言葉少なめだった。

 

その6へつづく