恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編10話)その2

2015-08-27 08:02:25 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編10話)その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編10話)その2

必死で数学の問題を解いている佐々木が、急に前につんのめった。

一護に突き飛ばされたらしい。


一護「…邪魔」

百花「わっ!…一護くん、何すんのよー」

一護「俺の通り道に座ってるお前が悪い」

百花「普通に椅子に座ってるだけなのに…」


なんか一護は不機嫌そうだ。

タケの頭もノートでしばいた。


一護「…フン…おら、剛史!寝るな!」

剛史「…んだよ、うるせーな…」


りっちゃんがそっと囁いてきた。


理人「いっちゃん、ご機嫌ナナメだねー」

春樹「虫の居所でも悪いんじゃない?」


一護は…もしかしたら俺が佐々木に勉強を教えてるのが気に食わないのかな?

だけど…俺が誰かに勉強を教えるなんて、いつものことだしな。



休憩と言われて、佐々木は必死に問題を解いている。

俺のカウントダウンに焦りながらも頑張って、時間内に問題を解いた。

しかも、ちゃんと正解だ。


春樹「ハハッ。じゃあ、ちょっと休憩にしようか」


俺の言葉を待ち構えていたかのようにジョージさんがケーキとコーヒーを持ってきた。

こういう気配りはいつも凄いよね。


譲二「はい、お疲れさん。そろそろ糖分が欲しいだろ」

一護「…って、これうちのケーキだろ。見飽きたっつーの」


相変わらず一護は可愛くないww


理人「わーい、いただきます!」

百花「いただきまーす。…うん、おいしい!」


佐々木の無邪気な笑顔が微笑ましくて吹き出した。

くるくる変わる表情はずっと見てても飽きない。


百花「何?」

春樹「いや、幸せそうな顔して食べるなーと思って」

百花「うん。だって、甘いの好きだもん。あ、ハルくんのチーズケーキもおいしそうだね!」

春樹「これ? 食べる?」


聞いてみると、佐々木は嬉しそうに言う。


百花「あ、じゃあ一口もらう!」

春樹「はい」


俺はフォークで刺したチーズケーキを佐々木の目の前に差し出した。

佐々木はしばらく迷っていたが、大きく口を開けてぱくっと食べた。


春樹「うまい?」


佐々木は目を白黒させている。


剛史「…なんか犬に餌付けしてるみてぇだな」


今度もタケの言葉は無視することにした。


一護「…百花。これもやる」


一護が佐々木の目の前に、皿ごとアップルパイを差し出した。

嬉しそうに食べた佐々木が咳き込む。


百花「…何これっ! 辛いっ!!」

一護「フン、ざまあみろ」

一護は不敵に笑った。


百花「これ…タバスコ!? 一護くん、何するの!」

一護「お前がボーっとしてるからだろ」


佐々木に水を飲ませながら一護に注意した。


春樹「一護、食べ物を粗末にしたらダメだろ!」

一護「うるせーな。どうせうちのケーキだろ」


一護はプンと向こうを向く。

やれやれ……俺と佐々木のやり取りが気に食わなくて、こんなことをしたのは察しがつくけど、あまりに子供っぽすぎる。

俺は佐々木に口をゆすいでくるように薦めた。




佐々木が洗面所に行った後、一護を睨みつけた。


春樹「一護…」

一護「……」

が、一護は相変わらずふてくされている。こんな状態の時に注意しても逆効果だからな…。

俺はため息をついて、佐々木の様子を見に洗面所に行った。




春樹「佐々木? 大丈夫か?」

百花「うん、大丈夫。わざわざ来てくれなくてもいいのに」


必死でうがいをしている佐々木がなんだか可愛くて……微笑んだのを佐々木に見咎められた。


春樹「ははっ、悪い悪い。もう口、平気?」

百花「んー…まだちょっとヒリヒリする…」


大丈夫かな?


心配になって、佐々木の頬を両手で挟み口の中を覗き込んだ。

少し赤くなってる…。

一護のヤツ…どんだけタバスコを入れたんだ。


ふと、気が付くと、佐々木がじっと見つめてる。

つぶらなその瞳に吸い込まれそうだ…。



百花「…ハルくんは無自覚にこういうことやっちゃかもしれないけど、女の子にはあんまりしない方がいいと思うよ」

春樹「…自覚、あるよ」


だって俺…佐々木以外の女の子にこんなことはしないよ…。


百花「え…」


佐々木の柔らかくてぷるんとした唇。

触れてみたい…。

このまま……いっそキスしても構わないかな…。


そっと顔を近づけても佐々木はそのままだ…。



理人「…あのさぁ、いくら何でもこんなところじゃマズイんじゃない?」

春樹「わっ!!」

百花「り、りっちゃん!?…いつからそこに…」


突然のりっちゃんの声に俺たちは慌てて離れた。


理人「まあ、いつ誰が来るか分からない中でキスするのって、スリルがあっていいけど」

春樹「し、してないって!」

理人「あははっ!ハルくん、思った以上にいい反応してくれるね!」


さっきの俺の気持ちを見透かされたような気がして、慌てて言い訳をした。


春樹「その…佐々木が、口が痛いっていうから、大丈夫かと思って…」

しどろもどろな俺に佐々木も「そうだ」と頷いた。



りっちゃんは何もかもお見通しとでも言うように、ニヤニヤ笑いながら戻っていった。


りっちゃん…トイレじゃ無かったのか…。

ってことは、俺たちが何するか興味があって覗きに来たのか…?


その3へつづく